基本的に勝地くんの過去の作品はレンタルはせず、テレビ(CSなど)の再放送で見て、そのうえで「これは」と思えば購入、という形を取っているのですが(放映予定がわかってから実際の放映日までをわくわくして過ごせる&2006年5月頃のような「勝地枯れ」の時期のために未見の作品を残しておきたいので)、これはレンタルしてしまった。
「勝地くんが女の子(の人格)を演じる」というのがどうにも好奇心にひっかかったのです。
まずドラマ全体の感想としては、アイドルドラマとしてよく出来てたんじゃないかなと思います。
主演のアイドルたちを可愛く生き生きと映し出し、回りの大人は手堅いキャストで固めて作品に安定感を出す。
芸術的ひねりなどは入れず職人的堅実さによって、難解さとは無縁の誰にもわかるストレートなストーリーの中に萌えポイントを適宜設定して視聴者を惹きつけ、適度なカタルシスとともにエンドマークへと持ってゆく。
単純に楽しめる良質のエンタテインメント作品でした。
またヒロイン一美役の吉澤ひとみさんが思いのほか健闘していたのに驚きました。正直若手キャストの演技力には基本的に期待してなかったので。
けれど意外にも台詞なし、表情や仕草のみで気持ちを示す演出が結構あったのにもかかわらず、ちゃんと感情が伝わってきた。
勝地くんともなかなか息が合っていて、掛け合いの場面、二人の声が揃う場面などのテンポもよかった(当時のインタビューで勝地くんが話していたところによると、各シーンをどう演じるか、吉澤さんといろいろ話し合ってたそうです)。
そして勝地くんですが・・・正直、驚愕。見事な女の子っぷりとは噂に聞いてましたが、女装してるわけではなく、外見も声も勝地くんそのままなのに、人格は女の子だということが自然に納得できた。
走り方・座り方・一部の仕草はやや女らしさを誇張して(笑いを取る箇所なのであえてそういうふうに)演じていましたが、声の出し方、ちょっとした仕草、何気ない表情などはナチュラルに女の子のごとくだった。
とくにある場面のある表情については(ネタバレなので次回以降で)、これが本当に16歳(当時)の子の芝居なのかと度肝を抜かれました。
なんかもう感心を通り越して呆れたというか、「本気でそっちの気があるんじゃないか?」と思わず疑いたくなったぐらい。
いったいどこであんな「女の子らしさ」を身に付けたものか(この原作は大林宣彦監督の『転校生』をはじめ何度も映像化されているので、そうした先行作品を参考にしたんでしょうか)。
女らしく見えるために仕草や表情が占める割合がいかに大きいかということに気づかされた気がします。
外見がそのままでもあれだけ女の子らしく見えるんだから、女装する役をやったらさぞ見事に化けるんじゃないだろうか。
眉さえ前髪で隠してしまえば、ごつさのない滑らかな輪郭と端整な顔立ちはメイク次第で十分女性に見えそうな気がします。
細いのにどこか曲線的な体つきは体型がもろに出る服でなければ違和感なく着こなせそうだし、肌が綺麗なのでドアップにも耐えられる。
世間的には男っぽいイメージがあるようなので、そのギャップが面白いんじゃないかと。
本人も以前「ゲイの役でもオカマの役でもどんとこい!」というようなことを言ってたので嫌がりはしないだろうし
(俳優さんはこういう「癖のある」役はむしろやりたがる。実際現在公開中の映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』でオカマでゲイの青年を演じてます。女装はしてないけど)。
十六、七の頃がベストだったとは思いますが(講談社『PICT』のこの写真など男装の少女のよう)、まだ年齢的にぎりぎりいけると思うので、ぜひ二十~二十一歳くらいのうちに演じてみてほしいです。
なんか余談が長かったですが、次回箇条書きで感想を。
「勝地くんが女の子(の人格)を演じる」というのがどうにも好奇心にひっかかったのです。
まずドラマ全体の感想としては、アイドルドラマとしてよく出来てたんじゃないかなと思います。
主演のアイドルたちを可愛く生き生きと映し出し、回りの大人は手堅いキャストで固めて作品に安定感を出す。
芸術的ひねりなどは入れず職人的堅実さによって、難解さとは無縁の誰にもわかるストレートなストーリーの中に萌えポイントを適宜設定して視聴者を惹きつけ、適度なカタルシスとともにエンドマークへと持ってゆく。
単純に楽しめる良質のエンタテインメント作品でした。
またヒロイン一美役の吉澤ひとみさんが思いのほか健闘していたのに驚きました。正直若手キャストの演技力には基本的に期待してなかったので。
けれど意外にも台詞なし、表情や仕草のみで気持ちを示す演出が結構あったのにもかかわらず、ちゃんと感情が伝わってきた。
勝地くんともなかなか息が合っていて、掛け合いの場面、二人の声が揃う場面などのテンポもよかった(当時のインタビューで勝地くんが話していたところによると、各シーンをどう演じるか、吉澤さんといろいろ話し合ってたそうです)。
そして勝地くんですが・・・正直、驚愕。見事な女の子っぷりとは噂に聞いてましたが、女装してるわけではなく、外見も声も勝地くんそのままなのに、人格は女の子だということが自然に納得できた。
走り方・座り方・一部の仕草はやや女らしさを誇張して(笑いを取る箇所なのであえてそういうふうに)演じていましたが、声の出し方、ちょっとした仕草、何気ない表情などはナチュラルに女の子のごとくだった。
とくにある場面のある表情については(ネタバレなので次回以降で)、これが本当に16歳(当時)の子の芝居なのかと度肝を抜かれました。
なんかもう感心を通り越して呆れたというか、「本気でそっちの気があるんじゃないか?」と思わず疑いたくなったぐらい。
いったいどこであんな「女の子らしさ」を身に付けたものか(この原作は大林宣彦監督の『転校生』をはじめ何度も映像化されているので、そうした先行作品を参考にしたんでしょうか)。
女らしく見えるために仕草や表情が占める割合がいかに大きいかということに気づかされた気がします。
外見がそのままでもあれだけ女の子らしく見えるんだから、女装する役をやったらさぞ見事に化けるんじゃないだろうか。
眉さえ前髪で隠してしまえば、ごつさのない滑らかな輪郭と端整な顔立ちはメイク次第で十分女性に見えそうな気がします。
細いのにどこか曲線的な体つきは体型がもろに出る服でなければ違和感なく着こなせそうだし、肌が綺麗なのでドアップにも耐えられる。
世間的には男っぽいイメージがあるようなので、そのギャップが面白いんじゃないかと。
本人も以前「ゲイの役でもオカマの役でもどんとこい!」というようなことを言ってたので嫌がりはしないだろうし
(俳優さんはこういう「癖のある」役はむしろやりたがる。実際現在公開中の映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』でオカマでゲイの青年を演じてます。女装はしてないけど)。
十六、七の頃がベストだったとは思いますが(講談社『PICT』のこの写真など男装の少女のよう)、まだ年齢的にぎりぎりいけると思うので、ぜひ二十~二十一歳くらいのうちに演じてみてほしいです。
なんか余談が長かったですが、次回箇条書きで感想を。