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ねこやま

徒然備忘録

空の中 / 有川浩

2010-11-29 08:21:34 | 有川浩
抜粋

200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた。

「変な生き物ゆうたわね?そやね?」

―秘密を拾った子供たち。

「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」

―秘密を探す大人たち。

秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、
最後に救われるのは誰か。
“電撃”が切り開く新境地。
第10回電撃小説大賞大賞受賞作家・有川浩待望の第2作。






























高度2万メートルで起こる二度に渡る航空機事故。
その事故で自衛隊のパイロットである父を亡くした少年瞬は、
海でクラゲのような生物を拾い、その生物と交流を始める。

この人の本は基本的にどうしようもない出来事が起こって、
それに対するいろいろな角度から見た人物を登場させ、
最終的に悪い奴が悪い奴じゃなくなり、
みんないい人で終わるような気がする。

悪になりきれない優しすぎる人たちの話。

本当のワルモノが出てこない。
前回の感想でも書いたけど、そう思う。
みんな、みんな、やさしくていい人すぎる。
その細かい描写から登場人物が何を考え、
その考えにいたるまでの葛藤、
それから結論に至るまでの理屈、
などを非常にわかりやすく説明している。
だから、悪い奴がいなくなる。

この世には情状酌量が存在する。
その理由を聞けば罪が軽くなったりする。
それと同じで文字に色をつければ登場人物たちは、
ただの文字ではなくなり血が通い感情が生まれ性格が確立する。
憎めない人物ができあがる。

そこが悪いというわけではないんだが。

どうしてもオンナノコは登場させなきゃならないらしい。
ヒロインは二人も要らないよ!
個人的にカエちゃんだけでもいい気がする。
展開が読め過ぎるベタな恋愛が読んでて痒い。
特に大人の方。
高校生の恋愛はおおいにヨシ!どんどん青春したまえ。


なんでだろう。
おもしろかったくせに難癖をつけたがる。




一番気になったのはこの事件が起きたのが200X年てこと。
もうちょっと先の話にしといたらよかったのでは?!
あと3年で?!と思ったのだった。


2007.02.21


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