ねこやま

徒然備忘録

はぐれ鷹 / 熊谷達也

2011-08-02 18:28:10 | 熊谷達也
抜粋 鷹匠になることを夢見て“最後の鷹匠”に弟子入りした杉浦岳央。 だが高齢の師匠に不満と不安を覚え、早々に袂を分かつ。 雪深い月山の麓でひとり、手探りで訓練を重ねるが、 猛禽類のなかでもとりわけ神経質といわれる角鷹を、 岳央は操れるようになるのか―。 野生の鷹と人間の対峙を描く。直木賞受賞作『邂逅の森』に連なる感動作。 も . . . 本文を読む

氷結の森 / 熊谷達也

2011-01-03 12:22:54 | 熊谷達也
抜粋 日露戦争から生還した柴田矢一郎は、故郷の秋田県阿仁を離れ、 職も住まいも転転とする流浪の生活を続けている。 そんな彼を10年もの間、追い続ける男がいた。 雪深い森で、男から散弾銃を浴びた矢一郎は、危機一髪逃れるが…。 さらなる過酷な運命が、矢一郎を待ち受けていた。 直木賞受賞作「邂逅の森」に連なる“森シリーズ”マタギ三部作完結篇。 “森 . . . 本文を読む

群青に沈め-僕達の特攻- / 熊谷達也

2010-10-29 07:16:08 | 熊谷達也
抜粋 潜水兵として「伏龍(ふくりゅう)隊員」に選ばれた僕、浅沼遼一。 訓練を受けるべく海軍工作学校に出向いた僕だったが、 実は大きな秘密があった。 鮑や海胆漁をする「南部潜り」の潜水夫であった父が、 潜水病で体が利かなくなったのを目撃しているのだ。 以来、僕は水に対する恐怖心が芽生え、 パニックに陥るようになってしまった。 本来、飛行予科練習生であった僕たちなのに、 なぜ、こ . . . 本文を読む

虹色にランドスケープ / 熊谷達也

2010-10-28 09:48:58 | 熊谷達也
抜粋 別れと出会いは、いつも交互にやってくる…。 どんなに愛していても別れなければならなかった恋、 添い遂げられなかった愛。 不器用な生き方しかできない男女7人の、光と影を描いた連作短編集。 『オール読物』掲載を単行本化。 バイクをモチーフにした短編連作。 短編だし、いっこづつ感想でも書こうかと思ったけれど、 なんだか連作で登場人物た . . . 本文を読む

いつかX橋で / 熊谷達也

2010-10-28 09:45:03 | 熊谷達也
抜粋 土屋祐輔は、貧しいながらも大学進学を夢見て勉強に励む学生だった。 しかし、空襲で一夜にして母と妹、父が残した家を失ってしまう。 仙台駅北のX橋付近で靴磨きを始めた祐輔は、 特攻隊の生き残り「特攻くずれ」の彰太と出会う。 戦争がなければ出会うはずのなかった二人は、 しかし互いにとってかけがえのない存在となっていく。 パンパン・ガール、GI、愚連隊、人々で賑わう闇市―終戦直後の . . . 本文を読む

邂逅の森 / 熊谷達也

2010-10-27 14:57:07 | 熊谷達也
抜粋 大正年間、身分違いの恋から故郷を追われたマタギの青年、 松橋富治の波乱の人生を描く。 自然に対する畏敬の念あふれる雄大な物語。 「家に帰って、妻の手を握りたい」 熊に足を喰われ、朦朧とする意識の中で富治はそのことだけを考えた。 奔放に生きてきた富治を巨大熊に向かわせたものは何か。 これが例の直木賞と山本周五郎賞のW受賞を . . . 本文を読む

相剋の森 / 熊谷達也

2010-10-27 14:49:20 | 熊谷達也
抜粋 「今の時代、どうしてクマを食べる必要性があるのでしょうか」 秋田県阿仁で行われたマタギ親睦会。 都会育ちの女性編集者・佐藤美佐子の発言が、会場に波紋を巻き起こす。 その後、動物写真家・吉本憲司の言葉「山は半分殺してちょうどいい」 をきっかけに、マタギ取材を進める美佐子が見たものは…。 峠を越え、沢を渡り、谷を跨いて生業をなす男たち。 そして、彼らに対峙する美しくも厳しい自 . . . 本文を読む

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