三津田信三 著
『災園』『凶宅』とともに家シリーズのひとつ。
両親を亡くし、祖母とともに転居してきた12歳の貢太郎。
初めての場所のはずなのに、異様な既視感、そして見知らぬ老人の
「ぼうず、おかえり」という言葉。
始まりから怖い。
禁忌の森、闇、本能的に恐怖を感じてしまうものが次々とそこにある。
子どもが主人公であることで、多くの読者が自分の記憶にある素朴な恐怖を
思い出して増幅させてしまうのではないか。
そしてこれらの町中や家の描写が伏線となっていき、さらなる怖さを引き出す。
伏線の使い方はうまいなあと思う。
さんざん伏線をはりまくった挙句、収集つかなくなってる話って多いから。
あれ?あの件はなかったことになりましたか?っていう。
強いて言うならもう少し怖さの裏づけとか、事件の背景とかが書き込まれていると
面白さが増したかな。しかしそうなると理屈部分がもっと増えて読みづらくなって
くるかもしれない。やはりこれでいいのか。
どんでん返しで終了し、解決と思わせて次の事件をにおわせているのも怖い。
『災園』『凶宅』とともに家シリーズのひとつ。
両親を亡くし、祖母とともに転居してきた12歳の貢太郎。
初めての場所のはずなのに、異様な既視感、そして見知らぬ老人の
「ぼうず、おかえり」という言葉。
始まりから怖い。
禁忌の森、闇、本能的に恐怖を感じてしまうものが次々とそこにある。
子どもが主人公であることで、多くの読者が自分の記憶にある素朴な恐怖を
思い出して増幅させてしまうのではないか。
そしてこれらの町中や家の描写が伏線となっていき、さらなる怖さを引き出す。
伏線の使い方はうまいなあと思う。
さんざん伏線をはりまくった挙句、収集つかなくなってる話って多いから。
あれ?あの件はなかったことになりましたか?っていう。
強いて言うならもう少し怖さの裏づけとか、事件の背景とかが書き込まれていると
面白さが増したかな。しかしそうなると理屈部分がもっと増えて読みづらくなって
くるかもしれない。やはりこれでいいのか。
どんでん返しで終了し、解決と思わせて次の事件をにおわせているのも怖い。