かーちゃんはつらいよ

社会人(就B、生活介護)1年目のそうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)を育てるかーちゃんの雑記。

寝耳に水(耳水)

2017年03月14日 23時05分53秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんは、耳垢が固まりやすい。
耳鼻科に行くのに3ヶ月以上空くと、もう耳垢がカチカチになってしまって、鼓膜に張り付いてしまうみたい。

こうなると、ピンセットで無理に取ろうとすると鼓膜を破ってしまうとのことで、また出直すことになります。
耳鼻科で処方されるのは、「耳水」(炭酸水素ナトリウム、精製水、グリセリンを混ぜた透明な液体)。
これを次回受診の2日前から耳の穴に入れ、耳垢をふやかしておくように言われます。
柔らかくしておけば、鼓膜を傷つけず取れるからです。

で、あさって、耳鼻科に行くことにしたので。
今日と明日、耳水を投入することに。

「耳を上に向けて頭を固定し、耳の穴ひたひたに耳水を満たし、しばらくそのままでいさせる」
なんて、無理に決まってるので。

寝込みを襲う。
まさに寝耳に水。
ごめんっ。そうちゃん。

ぐっすり寝ているところ、そっと耳をつかんで、ピュッと素早く注入。
ぐっすり寝てたのに、カッと目を見開き、
「たすけてくれーい!」
とうめくそうちゃん。
薄目で抗議の眼差し。
頭を振り、耳に指を突っ込んで水を掻き出そうとする。

さすがの危機管理能力だ。

しかーし、こっちも必死なのだ。
「大丈夫、大丈夫だよー。寝てていいよー。」と、精一杯の甘い声でなだめながら、頭を固定する手に力を入れるかーちゃん。
目はこのミッションを成功に導くべく、ギラギラしていることだろう。

こんな攻防を4度繰り返し、
なんとか両耳に2回づつ耳水を入れました。

ふう。
明日もがんばろ。

しかし、
「たすけてくれーい!」
ってどこで覚えたんだろ。
この前も病院でインフルの検査するときに叫んでたっけ。
場面に合った正しい使い方だし、本人も至って真面目で必死なんだけど。
なーんかリズミカルで芝居じみていて、かわいいから笑ってしまう。

「たすけてくれーい!」
って、また明日も言うかな。
ごめんねー。そうちゃん。

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