台風が無事、通過していきました。
係留保管のお客様には電話で「台風対策大丈夫ですか?」とお尋ねしていますが、
近頃は皆様「準備万端です!」と頼もしい限りです。
昨日は天気が何とか大丈夫そうだったので、マリーナさんに頼まれていた修理に行きました。
まず、115CETOです。
こいつは先日からてこずらせてくれました。
メドが付いて、次はBF90Aのキャブレターのオーバーホールです。
と、トラブル発生、移動用エアーコンプレッサーが突然停止・・・・
キャブの修理なのに、泣かせる・・・
とりあえず、ばらしていきます。
BF90Aは、インテークマニホールドごとはずします。
はずしたあとは・・・すっきりしております。
おっと、インテークマニホールドの裏側には、防蝕亜鉛(アノード)が付いております。
係留保管の方は、キャブのOH時は一緒に部品を取っておき、交換してください。
今回は陸上保管艇ですので、亜鉛表面の掃除で済ませます。
で、キャブレターをばらしていきます。
キャブレターを分解してみると・・・細かな砂???が入っていました。
でも、一番のポイントは、ここ!
長期に使用しないのにキャブに燃料を入れたまま放置すると、これが
詰まっていることが多いです。
今回は、3番と4番の穴が細くなっており、2番が完全に詰まっていました。
強力業務用キャブレタークリーナーでも開通しません。細い細い針金でゴニョゴニョと
ほじくって開通しました。
コンプレッサーの故障で、すごく作業時間を食います。
私が修理している傍らで、マリーナスタッフが台風対策でボート同士、または
ボートと地面をロープで縛っていきます。
マリーナがまるでくもの巣のようです。
キャブの組立は、基本的に上記の作業と逆にしていきますが、
キャブボディーの通路の詰まり、フロートやニードルの確認調整など
チェック項目がたくさんあります。
組立後、ベースアイドルや同調調整を行うのですが、
デジタルタコメーターとバキュームゲージが必要になります。
整備経験の無い方、上記工具の無い方は、専門のサービスマンに任せたほうが安心です。
機会を見つけて、これらもご紹介できればと思います。
ああぁ・・・・・移動用コンプレッサー直るかなぁ。