Dr-Hの船外機のお話

船外機のメンテナンス

ホンダ船外機は静岡県で作っているんですよ~知っていました~!

2013-03-23 16:01:21 | ブログ

皆様、ご機嫌いかがでしょうか?

昨日の私は、来週からの出張艤装の準備をシコシコと・・・

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名づけて「ロ~ングロングアンカーローラー」です。

お客様のご要望で、特注します。

いかにお客様のご要望を具体的な形にして、艤装するかも私達の仕事です。

怪我をされないように、少しでもバリがあれば、「ブィ~ン」と磨いて

滑らかにしていきます。

そうそう、昨晩はBF2D6のお客様がご家族で来店されて、

修理完了後の納品を・・・

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私の出張(ボートショー)などのせいでなかなか納品できず、

申し訳ありませんでした。

さらに、ジュースご馳走さまでした。

ボートショーといえば、ホンダ船外機・・・

Honda1

さて皆様、このホンダ船外機はどこで作られているか、ご存知ですか?

日本は静岡県の細江工場で製造されています。

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(敷地の外から撮影)

ここは船外機のみを専門に作る専用工場です。

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(ちなみにヤマハ船外機はヤマハマリン㈱(旧三信工業)、トーハツ船外機は

長野県の駒ヶ根工場で製造されていたりします)

過去に1度、工場内を見せていただいたことがあります。

すごくきれいで、工場というよりファクトリーって感じです。

この細江工場は、浜名湖に面しており、敷地内にはマリーナ設備

もあり、船外機のテストもおこなわれています。

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(敷地の外より撮影)

人から聞いた話なので、真偽の程は不明ですが、

BF90Aの開発時、船外機を水槽の中に1週間とか沈めて、

耐久性のテストをしたとか?

ホンダ船外機に限らず、国産の船外機メーカーは全て、

全世界に輸出されています。

なにやら、各メーカーの全生産台数の内、日本国内に供給されるのは

10%ぐらいとか。

北米、欧州を初め、中東、南米、そしてわがアジア方面など、

全世界に供給されています。

本当に、誇らしいことです。

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(敷地の外より撮影)

写真の船外機たちは、日々開発や耐久テストに使われている

ものだそうです。

一緒に写っているボートは一部ですが、国産や海外のいろいろな

形状や用途の船体をテストに使っているとのことです。

そうそう、琵琶湖のトライトンジャパンさんが、本田技研さんの要望で

トライトンボートを納入したことがある?ようなうわさを聞いたことがあります。

船外機って、日本では一番に「海」で次に「湖」ってイメージですが、

北米とか、結構淡水というか、「巨大な湖」とか「大河」で使用されていて、

そこだけで、日本国内の供給量の何倍もあります。

船外機は業務でもたくさん使用されます。

漁業、保安(沿岸警備、水上警察)、救難救助、軍事。

ですから耐久性は最も重要です。

交通(水上バス)、観光船などでも活躍します。

こういった場合は、静粛性やクリーンさも重要でしょう。

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(敷地外から撮影しています)

開発用の、特別なBF225Aを2基掛けしたボートもありました。

オフショアから内水、プレジャーから業務。いろいろな世界中の

要望を満たす為、日々テストや開発をしている細江工場。

そこで作られているホンダ船外機が、ん・・・・・・・

おっと電話が鳴ってZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ

「BF9.9DK2 LHSJありますか?」

本社に在庫があると答えると、今日中に返事しますとのことで・・・

・・・・・・続きです。

そこで作られているホンダ船外機が、

うちの会社の倉庫に、

皆様のお手元に、

日本中に、

全世界に

供給されております。

Uscgbf99d

(アメリカ沿岸警備隊で活躍するBF9.9D)

細江工場は、ホンダ船外機のふるさとなのです。

覚えておいてくださ~い。


BF225A6の点検はV6で、久しぶりですから少々赤字気味です!?

2013-03-19 20:08:14 | ブログ

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

最近、海沿いでの整備が続き、機嫌の良い私です。

本日、やっと年賀状のお年玉の確認をしましたら、4枚も当たっていて

ラッキーです。

今度郵便局に切手シートをもらいに行ってきます。

さて、先日作業を終了いたしましたBF225A6の報告です。

正直、V6の整備は久しぶりでした・・・・・・・

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今回のお客様は、私の大好きなウイングフィッシャー26にセットされていました、

そう、NISSANモデルのBF225A6です。

お引き受けのとき、オーナー様は「悪い部分は全部交換してください」と

おっしゃいまして、仕事がしやすいです。

金額は・・・エンジンのコンディション次第です。

基本的にフラットレート(規定工賃)の指針は各メーカーから出ていますので、

イレギュラーがない限り、誰がやっても時間数=もらえる時間工賃は同じです。

部品は・・・壊れていたり、過去に交換をしていないと多くなりますので、

そこは個体差で大きく金額の増減があります。

まずは、BF225Aの特徴である排気管の防蝕亜鉛の点検/交換です。

ここは、よっぽど腕に自信がない限り、ユーザーでは・・・やらないほうが

良いと思います。

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少し前ですが、お電話でプロの方から「排気管をはずしたあと、

オーバーヒートするようになったんだが・・・・」とご相談が・・・

お話をすると、プロの方であることはわかったので、他の部分を

いくつかアドバイスしたのですが、ご本人は気になっているようで・・・

ですから、ユーザーレベルでは、やめましょう。

いつもお世話になっているプロにお願いしましょう。

ここのアノードを全然交換しない方・・・・・進水以来ずっと陸置の艇ならまだしも、

係留の方は・・・わざと船外機を破壊しているようなものです。

必ず2~3年で交換しましょう。

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セルモーターをはずしてチェックします。

フライホイールと共に、異常なし!です。

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タイミングベルトも磨耗、張り具合、位置のチェックをします。

これも、異常なし!です。

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お次はEACV(アイドルエアーコントロールバルブ)の汚れ具合のチェックを

します。

1年前にプロが見ているとのことで、軽い汚れだけでした。

ここも、2~3年おきに清掃したら、アイドリングが安定しやすいです。

ここだけは・・・ユーザーでも可能?

でも必ずガスケットは新品に交換しましょう、

ブレーキクリーナーで「シュー」です。

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サーモスタットも点検します。

1年前に交換済みとのことで・・・両方共に正常です。

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プロペラシャフトも、スラストワッシャーも糸巻きなど異常なし!です。

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ギヤオイルも・・・高級なマーキュリーのハイパフォーマンス

ギヤオイル(青色)が入っていましたので、汚れているように見えますが、

異常なし!です。

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今後はスロットルボディーです。

(ちなみに思いつくままに書いています。順序はこのとおり作業するのでは

ありません。あっちこっち飛びますが、ご了承ください。)

これは・・・・プロにお願いしましょう。

キャブレターと同じようにやると・・・・・調子が悪くなる場合があります。

高い部品ですので、宜しくお願いします。

なお、エンジンオイルを入れすぎると、汚れやすくなります。

ディプスティックの90%ぐらいまでにしましょう。

かなり高い確率で、110%ぐらいエンジンオイルが入っている場合が多いです。

「スギタルハ、オヨバザルガゴトシ」

昔の人も言っています。

ちなみにBF225Aはオイル交換時7.6リットルとなっていますが、

限界下限が3.4?です。

7.6? - 3.4? = 4.2?ですが・・・・これがマージンだと

思います。

ボートはジャンプしたり、チルトアップして浅瀬走行しりするので、

倍以上マージン(余裕)を持っています。

ですから、倍以上のマージンに、さらにオーナーが10%も

追加する必要ありません。

ブローバイガスにオイル分が多くなって、スロットルボディーを

汚したり、悪いことずくめです。

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エアインテーク内の金網もチェック/清掃します。

ビフォーアフターです。

気持ちいいです。

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排気管もお持ちかりして、清掃し、新品のアノード(防蝕亜鉛)を

取り付けます。

ギヤケースもお持ち帰りして、ギヤオイル、インペラーなど交換

しました。

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オイルフィルター、燃料フィルター、ベーパーセパレーター内の

高圧側燃料フィルターも交換します。

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バルブのタペット調整をおこないます。

ホンダの誇る「V-TEC」のバルブ機構が丸見えです。

こいつのおかげで、BF225Aは全開で気持ちいいです。

エキゾースト側の隙間が詰まっていたので、調整しました。

これで、この225は「全開バリバリ」です。

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久しぶりのV6です。

Vバンクに悩まされて、規定時間を超過しましたが・・・・

規定は規定なので、私が勝手に時間をかけ過ぎたので、

手が遅かったということです。

お客様に超過時間は当然、請求できません。

で・・・・精密に考えると・・・赤字です。

MFS-18B2のオーバーホールぐらいから、右手が腱鞘炎?

で、と、言い訳させてください(泣)

塩害(塩噛み)でボルトが外れない場合は、話しが別です。

ずうっと「ノーノーメンテナンス」で、きて、壊れたから修理すると言う船外機は、

「塩害」がひどい場合が多いので・・・工賃が掛かって・・・

マリンは高い・・・ということになりがちです。

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シールドバッテリーでない、通常のバッテリーの場合は、

比重を計ったりします。

これでバッテリーのコンディションがはっきりします。

さて・・・組みあがりましたんで、陸上試運転です。

Dr-Hパソコン診断機を使って、インジェクターテストを

行います。

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6つとも、正常!です。

他にもブザーやアラートランプの点灯テストなどもおこないます。

さて、最後の最後は・・・・海上試運転です。

全開にします。

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ボートで全開で走るのは・・・嫌いではありません(バスボは除く!)

でも、海上試運転は、あまり好きではありません。

運転中に、ゴミをひっかけたりしてボートを壊さないかと、

毎回ヒヤヒヤです。

エンジンは5500rpmまでスッと回って、絶好調です。

ペラのマッチングも証明されました・・・

しかし、このウイングフィッシャー26は・・・速い、速い・・・

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GPS読みで63.8km/hも出ています。

34~35Knotといったところでしょうか?

しかもこのウイング・・・船底塗料を塗っているんですけど・・・・

でも速い・・・・・・

かくして、BF225A6の整備終了いたしました。

今年もこれで絶好調ですね、BF225A6。

しかし・・・・私の右のヒジは、いつ元にもどるのだろうか・・・・・・・


やっとボートショーのことを書けますわ・・・

2013-03-18 20:09:47 | ブログ

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

えっと、ボートショーを見に行ったのが3/9だったので、

10日ほど過ぎてしまいましたが・・・・

大好きな新幹線に乗って、行ってきました。

海路ならもっといいんですが、日帰りがムリなので・・・・・・・・

まずは、日産マリーンブースへ、

B245

サンキャット245です。

キャビン内とアフトデッキの広さの融合というか、すごくいい!

サンキャットは7が出てから、6、7.7、7.7HT&サルーン、8とか、

すごく歴史のあるボートで、私も大好きです。

安心感が、全然違います。

歴代の物で一番すきなのは7.7HT2です。

サンキャット22もよいですが、今度の245も好きになりそうです。

なにやら、ボートショー前からすでに、国内外にたくさん売れているとか!

お次はトーハツブースへ

Bmfs50

4ストの50馬力を出すのですね。

カウルのデザインは、独特ですね。

こんなのもありました。

B50bob

昔からトーハツさんはレースに強かったですね。

ロワーケースがとんがっています。

とんがっていないと、エンジン位置を高く上げられません。

(たまに、異常に上げている人いますが、アルミボートとか・・・・)

で、これを付けたら、とんがります。

Bbob

とんがるついでに、ウォータースクリーンもなくなります。

なくなるだけでは気がすまない方は、ボートから冷却水を

導きます。

ホンダブースへ向かいます。

B250

これ位したら、エンジン位置が、かなり上に上がります。

スピードも出ます。

ペラもよく回ります。

あと、写真撮ったのに、写ってなくて・・・・・

デジタルタコメーターの新型が登場するようです。

BF船外機がEcoモードに入ったら(すなわちリーンバーン開始したら)

グリーンのEcoランプが点灯するのです。

これいい、絶対いい。

別途オプションでランプだけでも設定してほしいぐらいです。

あと、新型のリモートコントロールも登場するようです。

楽しみがいっぱい増えました。

翔さんともお話をしたかったのですが、会えませんでした。

残念!

Uさんが近く大阪に来るとのことで・・・・

飲みに行きましょう!

Bcolt Bcolt2

日本でもこんな遊びがもっと普及したら良いのに・・・

次はヤマハさんのブースに・・・

Bf200f2 Bf200f

新型のF200Fです。

私と同じような、かぶりつき組がおられて・・・

業者さんでしょうか?

ライバルメーカーの開発の人?

この直4のF200FとV6のF200Cの2本立てですね。

ヤマハさんは・・・

F200Fは、ボア×ストロークがF150Aと同じなのですが、

排気量が少し違うようですね。

重負荷艇はF200Cで、軽負荷艇はF200Fでしょうか?

あと、驚いたのが、価格です。

同じヤマハのF9.9Jとか、スズキの低馬力とか、新型が出たものは

大体値上がりしているのに、このF200Fは、安くなっています。

ヤマハ系列店さんにとって、競争力の高い商品の投入は、

喜ばしいことだと思います。

次に・・・おっと、どこかで見た・・・・

Binnta Binte1

インターセプター11SSが、がんばっていました(感涙)

この日東電工さんのブースでは、画期的な製品が・・・

日東電工さんは、私も普段からよく使っているテープとかのメーカーさん

ですが、この度世界に向けて、船底塗料に代わる「フィルム」を

開発されまして「マリングレイド」というのですが、

フィルムから染み出る成分で、防汚機能を発揮します。

フィルムをはがせば、新艇のままのピカピカの船底が現れるので、

いつでも陸置にすぐ変更できますし、

陸置艇を一時的に係留するとかしても塗装のように後戻りできなくならないので、

良いことずくめです。

一度貼ると3年ぐらい持つので、これもうれしいですね・・・

日本各地で着々と実験されています、ほら、すぐそこのマリーナでも・・・

最後に、ジムクォーツさんのLOWRANCEブースに・・・

ひっきりなしにお客さんが次ぎ次ぎと質問をかわるがわるされていて、

さすが、最先端のお客様が多い・・・・・(汗)

Bhds12

私も質問、いっぱいあったんですけれども・・・・・

でも、ガラケーの私が、このHDS-12Gen2 Touchの

指先で「ピュッ、ピュッ」と操作するのが、便利で・・・・

クセになりました。

ああ、欲しい・・・

あと、海の地図に興味があったのですが・・・・

Bkobe

十分ですね。

オプションのナビオニクスゴールドですが、買う価値あります。

関空付近も、瀬戸内海も、ゆっくり見ることができました。

満足しました。

海でも十分売れます。

お客様にお勧めできます。

私の感覚だと、キャビンがあるボートはTouchタイプで、

センターコンソールがキーパッドタイプといった感じかな?

HUMMINBIRDも早くしないと・・・

その他、SOLASとか、いっぱい、いっぱい回りましたので、

時間いっぱいとなり、ベイサイドには今年も行けませんでした・・・

FG-40見たかったなぁ~

来年は、一泊してベイサイドも回りたいな。

さあ、本当の本当に、今年のシーズンもスタートしました。

世間ではアベノミクスの影響で景気が上向きになっているので、

多くの人が海で遊ぶでしょうか?

TPPが始まれば、各メーカーさんはさらに海外に船外機や

マリンエンジンや、ボート本体を輸出しやすくなるので、

すごい追い風ですが、

今から準備は始まっているのでしょうか?

(意外と知られていませんが、日本のこれら製品には、

国によっては高い関税とかあるようです)

私達も、国内だけでなく、海外でもマリンの仕事をするように

なるのかな?

O兄貴のように、いつか「修理で海外出張」したいものです。

いつか・・・・


ぎょぎょ、ボートショーとBF225A6は、今度報告します・・・・

2013-03-11 20:31:18 | ブログ

ぎょぎょ!みなさま、ご機嫌はいかがでしょうか?

Gyogyo

がんばって、行ってきましたボートショー!

Yokohama

はらさんにも会いました。

さすが、できる営業マンは、勉強熱心です。

Honda1

Ecoモードランプが付いたメーターが、近日発売のようです。

で、帰ってきて、本日は・・・・

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BF90Aの2基掛けの納品が無事に終わって、

入れ替わりでBF225A6の整備に入らせていただきました。

有難うございます。

いろいろ書きたいですが・・・・

ボートショーも、BF225A6も・・・・

限界です。

BF225A6のパーツを拾い出したところで、

もう、今日は限界です。

3週間分の疲労に負けてしまいました。

おやすみなさい。


MFS-18B2とBF90Aの2機掛けと、修理完了はいつも気持ちが良いぞ!

2013-03-08 12:50:14 | ブログ

みなさま、ご機嫌はいかがですか。

わたくし、人生で初めて、右手のヒジが・・・腱鞘炎?になりました。

ダル~くて痛いです。

確かに、ここ何日間か、ずっと1日中、右手を駆使していましたので、

明日は、新幹線に乗るだけなので、右手にはゆっくり休んでもらいます。

さて、完全OHとなりましたトーハツMFS-18B2ですが、

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事務作業の終わった16:00頃から組み始め・・・

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途中で写真を撮るのも忘れて、何かに取り付けれたように組立に熱中し、

気が付いたら・・・

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21:00に完成いたしました。

でも、試運転できる時間でもないので(近所に迷惑・・・)

翌朝、試運転です。

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修理完了です。完成です。

何度か?があったのですが、その都度質問に答えていただきました

Fさま、有難うございました。

このMFS-18B2は、バーチカルシャフトの巻き上げる水を

ここから排出しているんです。

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ですから、回転数にあわせて、水が「ジョボジョボ~」と

出てきます。

たまに、この水を「漏れてるー(怒)」と電話をいただくことがありますが、

そういうことです。

昔、呼び出しで三重県まで行ったこともあります。

私が売ったものではありませんでしたが、いろいろご要望があって・・・

(その後、ごひいきにしていただいているので、怪我の功名でしたが・・・)

皆様、ご安心ください。

さてお次はロワケース・・・(泣)だったBF90Aの2基掛けです。

ロワケースメンテナンスをおこなって・・・

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あとは、マリーナに行って取り付けるだけですが・・・

先日、油圧操舵機のエアヌキ中に、ヘルムポンプの軸から油モレが

発見されていたので、Xリングを交換します。

¥800-ぐらいですので、やらなきゃ損損♪

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Xリングの交換は、そんなに難しいことではありません。

難しいのは・・・・ステアリング(ハンドル)をはずすこと!

100発100中でハンドルがはずせるなら、プロになれるかも?

経験と特殊工具です。

あまりムリしてこじったりすると、ヘルムポンプの内部のパーツを

破壊することもあるので、はずす自信が無ければいつもお世話に

なっているプロにお願いしたほうが無難です。

片方のエンジンのリモコンケーブルが短くて、調整の限界で・・・

ホンダ船外機は、スズキ、トーハツなどと同じ

PULL-OPEN(ケーブルを引っ張ってスロットル弁を開けていく)タイプですから、

ケーブルがどんどん延びるなら理屈に合うが、

短いとは?????

このボートは電子りもこんが付いているので、床下にもぐって・・・

原因発見!!

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ビフォー、アフターです。

簡単な理由でしたが、何事も基本が大切です。

マリーナさんにお願いして、降ろしてもらって最終チャックします。

エンジンも一瞬で始動し、オーナーの指定された不具合の一つは

完全に解消されたことが確認できました。

水漏れなし、オイル漏れなし、燃料漏れなし、異音なし、

よし!、問題はなさそうです。

最後のチェックのため、出航します。

加速していき、WOT(全開)テストです。

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「おおっ~」

このフネ、私の想像よりはるかにパワフルに加速します。

BF90Aは両方とも、少しトリム上げで約5500~5600rpmです。

全部の確認が終了しました。

さっき降ろしたところですが、またすぐボートを上架してもらって

潮抜きをします。

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BF90Aはいつも、何というか、女性的なエンジンで、繊細な部分を

持ち合わせていて、まあ、なあなあでもフツーには使えるのですが、

その繊細な部分を完璧に調整したとき、

すごく、スカッとなるので、

いつも、作業中は耳元で

「貴方、本当に私を完璧に調整できるの?」とささやかれているようで、

でも、調整の進む都度、

少しずつ、少しずつ完調に近づいていくようなエンジンなので、

やりがいは大変あります。

BF90A、がんばれ!