災害支援ボランティア 宮北会(みやきたかい)

東日本大震災後、岩手県宮古市・山田町で被災者との「顔の見える」交流活動を続けています

次回(第69回)月例会は8月2日(木)です

2018-07-27 08:54:36 | 報告

雨明け後、連日猛暑・酷暑で、昨日は幾分暑さが和らぎホッとした一日でした。

皆様、お元気にお過ごしの事と思います。

夏の甲子園、今年は第100回の記念大会、北埼玉代表に花咲徳栄高校、南埼玉代表に浦和学院高校の共にAシード校が甲子園に出場。

昨年の花咲徳栄高校の全国制覇に続けて、埼玉勢の連覇を期待したいです。

北・南埼玉大会とも、準優勝が、公立の上尾高校・川口高校。

久々の甲子園をと決勝戦を炎天下の球場で応援しましたが・・・。


次回の月例会を、以下の要領で開催いたします。

・日時:8月2日(木) 18:00~ 

・場所:「さいたま市市民活動サポートセンター交流スペース」

           (コムナーレ9階:いつもの場所です)

・寄せ書き対象人数:5名

部分参加可です。

写真上:浦和学院高校  2018.7.23

写真下:花咲徳栄高校  2018.7.24

(県営大宮公園球場)

嶋田憲一


あらたな段階

2018-07-07 22:00:29 | 設立趣旨・方針
 秋田県鹿角で行われた、鹿角市民による手作り芝居を見学して、交流するイベントは大成功でした。
すでに、一度書きましたが、再度まとめておきたいと思います。
 
 2011年3月11日の震災が起き、4月に宮北会を立ち上げて現地に行くとき、明確な方針を出しました。
宮北会は、生き残った地元の人たちの心の支援を目的にすること、そのためにそれぞれの段階を想定して活動しました。
・被災直後の炊き出し活動
・避難所から仮設住宅移動に伴う問題に対する活動
・仮設生活に対する活動と、その後の活動のための信頼関係の形成と支援
・復興の進捗とそれへの不安や、社会的取り残しへの不安
に対して、埼玉からずっと支援をしつづけていることを知らせ、心の支援をより強化する。
 具体的には、山田と埼玉の交流を点から、線、面と広げて行くこと。
これらのことは、確実に実行してきました。
ボランティア団体で7年間に30回を超える現地訪問を行い現地から埼玉に来て交流する活動も複数回。
昨年は6人も来てもらえました。
おそらく、これだけの活動実績を持つ団体は稀有だと思います。
 
  この3月に山田に出かけ、慰霊碑建立と記念日での交流などを見て、あらたな段階に来たことを実感しています。
良くも悪くも、「復興」という名前の事業は進捗してきました。
醜い「壁」できつつあり、かさ上げも進み、仮設住宅から復興住宅への移転も進みました。
自力での自宅再建を果たした人もいます。
また、地域を離れなければならない人も出てきています。
こうして事態を見ると、一見、表では何も見えなくなってきています。
これからは、仮設とは違った広い部屋で一人の生活が進みます。
なんとなく生活が安定してきたように見えてくることでしょう。
でも、それはいまだけで、これからは高齢化と孤立化がすすみます。
「もう終わったとする社会」から見放された感覚と、それに違和感をもっている被災者との距離は拡大します。
「まだ被災のことを言っている、もう十分支援されたでしょ!」という眼差しに、ことばを飲み込みただ黙って部屋に閉じこもり、身体的な病気が進行し、うつ病などが拡大することは、すでに神戸の今の現実が示しています。
復興住宅の中で孤立して死んでいく状態を「鉄の棺桶」だと表現しています。
 
 人は生きるためには、生きる場所と食べ物が必要です。
でもそれだけでは生きていけません。
もう一つ大切なものは「夢」です。
「夢」がなければ「生き」ていけません!
ただ残された時間を黙って日々過ごすだけでは、生きてはいないのです。
北浜の方々がこれから必要なのは、「自分たちの存在」に意味があるということを実感することが必要だし、「被災者の存在」の意味を社会的に確認することこそが、未来への役割だと思っています。
その「意味」を伝えるための手伝いこそが、これからの「宮北会」の活動の一つの大きな中心になります。
 
  北浜の女性達の踊りをしている方が元気な理由は「被災者としてだけではなく、自分たちも他者に対してすることがあるはずだ」と、施設を訪問したりしているからです。
役割を実感しているからです。これが必要でしょう。

 今回の交流の目的は、手作り市民芝居を実践してすでに27年の歴史をもつ鹿角市民の姿を直接見て交流し、芝居つくりの楽しさや意味を知ってもらうことでした。
それは今回実現できたと確信しています。
自分達で、自分たちの体験したことを芝居にする、自分たちの今の姿を芝居にする、自分たちが伝えたいことを芝居にすることが出来れば、それこそ最高だとおもいます。
踊りの女性達だけでなく、そのた大勢の方がいろんな形で参加できるのが芝居つくりです。
皆で作り上げる楽しさを一度実感すれば目標になることでしょう!
山田北浜から普段着の芝居を発信できれば、本当にすごいことです。
「被災者」こそが発信者になる必要があるのです。
その時は埼玉公演を宮北会で主催しましょう。
それが私たちの夢になります。
 
  宮北会は、これからもっと深い関係を紡ぐ必要があります。
ここまでに作り上げた信頼関係をもとに、北浜の方々の個人史をしっかりと知り、その個人史と社会とのかかわりの歴史を相対化してまとめ上げることが必要です。
それをできたら発信したいですね。
冊子という形や、なんなら私達が芝居を作ってもいいのです(?!)。
埼玉の人々に伝えることが宮北会の大切な役割だからです。
ながながと書きました。

皆さんはどう思いなりますか?ご検討下さい。 
 
江藤善章

観劇レポート@鹿角

2018-07-04 14:49:07 | 報告

鹿角の「演劇を楽しむ会」へ行ってきました。
山田のみなさんとも、都合で一日だけの同行でしたが、とっても内容の濃ォ~い一日
でした。
当地に着くまでの想像は何度も裏切られました(もちろん良い意味で)。

まず、地元の演劇集団の熱いこと。年代も高校生からかなりな年配の方までが体を
はって舞台ではじける感じです。
もう27年も続けているなんて驚きですよね。
会場の「コモッセ」は広く真新しい感じでしたが以前は公民館で活動を続けてこられ
たそうです。
私たちは、心からのおもてなしを受けました。
観客は大勢の地元の人、盛大な声援からも市民に根付いた演劇活動だということがよくわかります。

その後の交流会でも盛り上がったことはもちろん。山田の方々の踊りで最高潮になっ
た後は、みんなごちゃごちゃの列になって踊りのアンコールです。
初めて会う人ばかりなのに会場はもう一体です。

最後〆のあいさつの時、メンバーの一人の「人を信じられるということがいちばんす
ばらしいことだ」との言葉が忘れられません。

北浜老人会の新しい活動を江藤先生は引き出そうと考えておられます。
素晴らしい事だと思います。新しい一歩が踏み出せるメンバーだと思います。
半身が少しご不自由なN子さんも今回のツアーに参加されていました。
はじめは表情も硬かったN子さんでしたが
みんなの踊りの輪に一緒に加わった時の笑顔が、これも忘れられません。

山田の16名の方とは今までないくらいにたくさんおしゃべりができた一日でした。
参加された方全員の顔と名前をおぼえて帰ってきました。
そして山田のみんなが本当に宮北会のメンバーとしっかりつながっていることが実感
できました。
「今度はいつ会える」って言ってくれたのが嬉しかったです。

「北浜座」のさいたま公演が実現したらすごいな~。

微力だけど応援していきたいです。

帰宅後、興奮冷めやらぬまま書きました。少しでも皆さんにつたわるといいんですが。      

横田


鹿角での観劇・現地報告

2018-07-01 11:18:58 | 報告

昨日(6/30)13時前に到着、地元のみなさんが用意した昼食、特にペロペロ汁は最高で何杯もみなさんお代わりしてました。

14時から始まる舞台には一番見やすい席を招待席として確保してくれていました。
舞台は本当に楽しく、大笑いアリ地域の問題を辛辣に描きながらハッピーエンドで終わり、観客と舞台が一体して手拍子のなか終わりました。

やはり最高の芝居です!その後打ち上げと交流会は、さらに盛り上がりました。

山田の皆さんは芝居を見るだけだと思っていたようで、地元の皆さんとのこうした交流が出来たことが予想外で、本当に喜んでいました!

iさんが「正直、こんなにすばらしい芝居がみられ、それにこうして交流が出来るなんて予想外で、本当に来て良かったです」と挨拶したら爆笑と大拍手でした。

踊りも披露してみんなで踊りまくって終わりました。

江藤 善章