天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その23:帰国、ミラノ発アムステルダム経由福岡

2015-03-29 | 旅行記:2014-15 イタリア

その22:最後のミラノ散歩。二つの「最後の晩餐」からの続き

2015年1月4日

今日はいよいよ帰国の日。
帰りの飛行機はミラノ・リナーテ空港を早朝の6時半に飛び立つので、夜明け前の4時にはミラノ中央駅前のビジネスホテルをチェックアウト。当然まだ空港リムジンバスも動いていないので、前日のうちにホテルのフロントに頼んでおいたタクシーで空港へと向かいます。

…普通の大衆車の「taxi」を頼んでおいたつもりなのに、実際は黒塗りベンツの送迎ハイヤーが来てやたらと高い車代を払う羽目になってしまいましたが、イタリアではホテルで車を呼ぶと大抵ハイヤーが来るらしいので今更怒っても後の祭り。
「あ~あ、こんなことなら中央駅前で自分でタクシーを拾えばよかった」
でも、万一タクシーがつかまらず飛行機に乗り遅れるよりはマシか…

真冬の北イタリアでは朝6時台はまだ真っ暗。
明け方の月が煌々と照らす、早朝のリナーテ空港の滑走路を歩いて乗り込んだアムステルダム行きKL1618便ボーイングB737-800で飛び立ちます。




ところで、最近ヨーロッパや日本では航空機内での電子機器の使用規制が大幅に緩和されて、今までは離着陸中は電源を入れることが出来なかったデジカメやスマートフォンも電波を発しない状態にしておけば使用することが出来るようになりました。
そこで、KL1618便がリナーテ空港を離陸する一部始終を機内の窓からデジタル一眼レフカメラの動画モードでビデオ撮影してみました!
こんな感じです。離陸後しばらくミラノの夜景がきれいに見えていました。

さようならイタリア、ミラノ!






飛行時間がせいぜい2時間程度のヨーロッパ域内の近距離フライトですが、一応国際線なのでちゃんと機内食が出ます。
小さなサンドイッチが入ったスナックボックスとコーヒーで、アルプス山脈上空の朝ごはん。

たまごサンドを食べているうちに、機窓では夜が明けて…








朝8時、無事にオランダのアムステルダム・スキポール空港に到着。



スキポール空港では6時間ほど乗り継ぎ待ち時間があります。
空港の地下には鉄道駅がありアムステルダム中央駅までは簡単に行くことが出来るので、アムステルダムの街まで行ってみてもいいのですが…

寒いし眠いし、正直かなり、旅の疲れも感じていたので、空港内でおとなしく待つことに。
…それに、ここだけの話オランダには、どうせすぐにまた来ることになるしね…
(ΦωΦ)フフフ…


とは言え、スキポール空港は空港内の設備が非常に充実しているので待ち時間も退屈しません。
行きに乗り継ぎ待ちした時は雨が降っていたので行かなかった、ターミナルビル屋上の屋外展望デッキ(パノラマ・テラスと称しています)に行ってみましょう。


展望デッキ入り口には、やたらと丁寧な案内表示が。
離発着する航空機の時刻表はもちろん、なぜか空港周辺の滑走路見取り図とスポッター(筋金入りの航空写真撮影マニア!の意味か(笑))御用達ポイントの紹介まで!
「うぉぉ~…なんか知らんけど、ファンサービスも気合入ってるなスキポール空港!」


展望デッキに出ると、ちょうど滑走路の向こうから朝陽が差してきました。
「うわ~きれいな空港の日の出だ!」

そして、このスキポール空港の展望デッキには何と、本物の飛行機が駐機しています!
…やっぱ気合い入りすぎ!!





滑走路を見降ろす展望デッキに鎮座ましますこの飛行機、地元オランダの航空機製造会社フォッカー社が製造した「フォッカー100」という機体のようです。
どうやら退役後もスクラップになることを免れてスキポール空港にとどまり、展望デッキで余生を過ごしている模様。

フォッカー100は、機内も無料で開放されていて見学することが出来ます。


コックピットも覗き込めます。現役時代そのままの状態のようで、今でもパイロットが座って操縦桿を引けば飛べそうですね!


でも客室は座席が取り払われていて空っぽ(笑)
簡単なパネル展示があり、小さな航空博物館になっていました。



展望デッキ(パノラマ・テラス)でのんびり過ごしているうちに時間は過ぎて、そろそろ日本行き便の搭乗時刻。
イタリアからオランダまでのヨーロッパ域内フライトでは免除されていたパスポートチェックを改めて済ませて、搭乗ゲートへ。


帰りの飛行機はスキポール空港発の福岡行きのKLMオランダ航空KL869便。
搭乗案内表示ではコードシェアしているエールフランスのAF8368という便名が表示されていますね。それにしても、ヨーロッパの主要空港で世界各国の都市と並んで福岡(Fukuoka)という行き先を見るのはいまだに新鮮、というか違和感を感じるな…(笑)


こちらが、これからシベリアを飛び越えてアジア極東の地方都市まで飛ぶKL869便の機材。
ちょっと薄汚れてくたびれた、KLM asia(KLMアジアは台湾と中国の政治的軋轢を回避する為の名目上の別会社ですが、実際は機材は完全にKLMと共通で使い回している模様)仕様のボーイングB777-200。
…なんかKLMは機材の清掃にあんまり関心が無いのか、古びて汚れた機体が多いなぁ

乗客が満席で搭乗に手間取ったせいか、KL869便は定刻よりやや遅れて午後3時頃にスキポール空港を離陸。
一路、福岡を目指します。









今日はシベリアの大平原は厚い雪雲に覆われていて、その雲越しに処々に儚げに街明かりらしきものが見えます。
地上の街は恐らくブリザードが吹き荒ぶ酷い荒天のようですが、高度1万メートルを飛ぶKL869便の機内ではいつも通りの機内食の夕食。




夕食後は機内は消灯され、乗客が寝静まる中でこっそり食べる夜食。
ギャレーからもらってきたCup Noodleはやっぱり美味しい、これぞ日本の味(笑)


そして日本が近づくと機内食の朝食。
食べ終わる頃には、もう玄界灘の上空。すぐに福岡空港に着陸です!



2015年1月5日

KL869便の機内で日付が変わって、月曜日の朝9時に福岡空港に無事に到着しました。
ただいま、日本!平成27年、あけましておめでとう!!


福岡空港国際線ターミナルに駐機したKLMアジアのボーイングB777-200は、すぐに機体整備に取り掛かりオランダへの帰り支度を始めていました。
今回の機材はIguazu Falls「イグアスの滝」号。…福岡に飛んできたKLMアジアの機材が、何で南米のアルゼンチンとブラジル国境にある滝の名前なんだろう?KLMの機体愛称の命名基準は本当に謎だ。

僕も熊本県南部の自宅に早く帰りましょう。


という訳で、福岡空港から博多駅へ移動して熊本行きの新幹線「つばめ」号に乗車。


やっぱりいいですね、水戸岡鋭治先生デザインのJR九州の800系新幹線。今回の旅ではイタリアのファッショナブルな高速列車Italo (イタロ)のお洒落さを堪能しましたが、この800系のネオジャポニズムデザインも最高だよ!

さて、北部イタリアの三つの街~ミラノ、フィレンツェ、そしてピサ~を中心にゆる~くガリレオに関する場所を巡る緩やかなイタリアの旅はこれにて大団円。
読者の皆様は、暫しと言いつつ長きに渡るお付き合い、ありがとうございました!
…だがしかし。旅は終わらない、またすぐに新しい旅が始まるのです。

次の旅は、風薫る5月。再びオランダを経て初夏の中欧、チェコの古都プラハへと向かいます。
偉大なる天文学者ティコ・ブラーエやヨハネス・ケプラーが暮らし、夜毎に星空を見上げた“星の都”で、僕の愛するプラネタリウム全天周映像「HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-」の上映が始まるという情報を掴んだのです!
まだ情報が少ないのでどんな旅になるかは分からないのですが、とりあえずプラハへの航空券を確保したので行ってきます!!

それでは5月に、プラハのプラネタリウムでお会いしましょう。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝


コメントを投稿