![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/a9/85961ebd1d7adbf08e5694a7ac27d507.jpg)
函館本線の通称“山線”区間
ニセコの山中、雪景色の中を列車は往く
←2009-2010 冬の旅 9、最北のブルートレイン 寝台夜行急行「はまなす」からの続きです
札幌駅で夜が明けるまで待って、やって来たのはこの列車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/0c/a9db05970d2575740777e89f135eef1a.jpg)
ニセコ行きのリゾート特急「ニセコスキーエクスプレス」!
札幌から北海道屈指の山岳リゾート地として名高いニセコを小樽経由で結ぶ、その愛称の表す通りのスキーリゾート列車だ。
自由席車も連結されているので、周遊きっぷを持っていれば追加料金無しで乗ることが出来るのも嬉しい。
しかも札幌発の列車の場合は先頭車が自由席となるので、運が良ければ早い者勝ちで運転室真後ろのかぶりつき席に座って前面展望を楽しむことも出来る。
朝6時の急行「はまなす」で着いたので随分前から乗車口前に並ぶことが出来た僕は、この特等席をゲット!
…ちょっと大人げないけど、でもやっぱり幾つになっても前面展望って楽しいんだよね(笑)
後からやって来た子供に「隣、座っていいですか?」と聞かれて勿論OK。
鉄ちゃんの卵くんと一緒に並んで座って、運転士気分でワクワクしながら08:04に札幌発車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ee/a65771eadf6b70805ddaee828645afde.jpg)
暫くは札幌市内の高架区間を走っていく。
通勤車両とひっきりなしにすれ違う、大都市らしい車窓風景。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/46/34f83f35f29ce6f8960d8e5861c644f5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/05/7e43e88b0dd59038194c66358c197171.jpg)
札幌近郊の住宅地を抜けてしまうと、海岸に沿って走り始める。
冬の日本海。
夏になればこの区間は札幌から近い海水浴場として大賑わいになるのだが、今は波打ち際まで雪に覆われた冷たい海。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/09/0442b83b4ac388561c9b65bb64ed4b31.jpg)
やがて海の向こうに、小樽の街が見えてくる。
札幌から小樽までの函館本線は、いかにも北海道らしい海と街の車窓が楽しめる区間だ。
しかし小樽を発車すると、車窓は一変する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/fc/4707974298f389824c3e16fbfc981207.jpg)
それまで海沿いに走っていた列車は突如、山を越えにかかる。
その名も「山線」として名高い、函館本線の峠越え。
かつてこの区間で、日本最大最強の蒸気機関車C62が重連で挑んだ峠越えの壮絶さは、いまでも鉄道愛好家の語り草となっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/0f/0d38dee3c914a8f8054931950bf4920c.jpg)
ヨーロッパの山岳リゾートを思わせる、雪に覆われた山中を往く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/1f/579bba02a42b05b2de1261ac77f85482.jpg)
雪と闘い、線路を守る鉄道員たち。
縁の下の力持ちの人々に支えられ、今日もリゾート列車は安全に快適に雪の中を走っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/dd/6dfd1e9abfbbf7c001124fed5d1c2969.jpg)
ニセコの山が見えてきた。
憧れの、白銀のゲレンデはもうすぐ。
09:57、札幌から2時間弱でニセコ駅に到着
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/d5/ca5ef2632b3290fe07694687f5f57431.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/81/e426e353e3454fc4cb9e294ecd080a37.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/59/4fc84bf244825fb449755fcb473f4098.jpg)
乗客を降ろしたニセコエクスプレス、キハ183系5000番代。
冬期のスキーリゾート用につくられた車輌で、車内にはスキー置き場や頑丈な荷物ラックを備えている。
現在は札幌に本拠地をおく北海道日本ハムファイターズのロゴが車体に入り、同球団の応援とコマーシャルに線路上から一役買っている。
さてニセコに着いて、スキーやスノーボードを担いだ乗客たちはバスに乗り換えてゲレンデへと向かったようだ。
近年、ニセコは特に日本を訪れる外国人観光客に大人気とも聞くが、特に北海道ブームの台湾からの観光客と思われる人たちも多く見かけた。
生憎とスキーもスノーボードもやらない僕は、ニセコに着いたら温泉が楽しみだ。
ここは何と駅の目の前に日帰り温泉施設があるので、改札口を出たら直行。そしてニセコに着いて数分後には、露天風呂で雪を見ながら寛いでいた。
「う゛~っ、極楽極楽。。。」
夜汽車を駆使する強行軍の旅の疲れが、身体から染み出し抜けていく…
結局、ダラダラとお湯に出たり入ったり、サウナに入ってみたり。その後は大広間の休憩室で昼寝したりして3時間余り。
ハードな行程が続く旅の合間の休日を満喫してすっかり元気も回復。
駅に戻り、まだ身体がぽかぽかしているうちに、
14:07発函館本線長万部行き普通列車2940Dに乗車。
美しい雪景色を車内から楽しもうと思っていたのだが、温泉あがりに加えて車内の暖房の心地よさにあっという間も無く眠りに引きずり込まれ、気が付くとちょうど長万部駅に到着するところだった。
長万部では5分の乗り換え時間で15:26発の札幌行き特急「スーパー北斗13」号に乗り継ぐつもりだったのだが、どうやら僕が眠っている間に雪の峠越えで列車が苦戦して遅れたらしく、既に隣のプラットホームに振り子特急の車輌が到着しているのが見える。
「わー、まだ出て行くな!乗り換えるよ乗り換えるよ、待っててくれー!」と焦ったが、ちゃんと特急に接続を取って待たせてあるからと案内放送があり一安心。
普通列車からの乗り換え客が全員乗り込むと、「スーパー北斗13」号は遅れを回復しようと凄い勢いで走る。
長万部を出て暫くすると、昨日訪れた“秘境駅”小幌駅を通過。
今日は秘境駅の構内に、来訪者の姿は無かった。
さあ今日は札幌に着いたら、旅の友人ちーやんさんたちと会うことになっている。
ススキノで再会の祝杯をあげることになっているので楽しみだ!
「スーパー北斗13」号はかなり頑張ってくれたようで、殆ど遅れを回復して午後5時半には札幌に到着した。
そして…
カンパーイ!
ススキノ、狸小路の海鮮料理が美味い店で、ちーやんさんご夫婦と「北海道でビールと言ったらやっぱコレでしょ!」とサッポロクラシックで乾杯。
旅で知り合った仲間と、旅先で再会して飲む現地のビールの美味しいこと!
僕の冬の旅のこれまでの顛末を報告、あまりの強行軍と行程のマニアックさに呆れられ大笑いされ、仕舞いには感心されながらの旅の話の何と楽しいこと!
「今夜はこのまま札幌で沈没して、腰を据えて飲んじゃおうかなー!?」と半ば本気で考えたが、名残惜しかったがお開きの後、札幌駅から夜汽車に乗り込む。
プラットホームまで見送りに来てくれたちーやんさんご夫婦とゴールデンウィークに沖縄での再会と今度はオリオンビールでの乾杯を約束して、今夜もまた寝台夜行急行「はまなす」号で22:00に出発。
「ちーやんさん、ありがとう!また会いましょう!!」
今夜の「はまなす」号のベッドは、赤いモケットの1号車B寝台下段。
旅と出会いの楽しさを感じながら、心良い酔いのままベッドに横になった。
このまま、夜汽車で北海道を離れる。明日の朝は、青森だ。
それから明日は…日本の宇宙への最初の入口、ロケットが生まれた海を見に行こう!
ここまでの鉄旅データ
走行区間:札幌駅→ニセコ駅→長万部駅→札幌駅→青森駅
(函館本線・室蘭本線・千歳線・函館本線・千歳線・室蘭本線・函館本線・津軽海峡線/函館本線・江差線・海峡線・津軽線経由)
走行距離:859.5キロ(JR営業キロで算出)
→2009-2010 冬の旅 11、ロケットの生まれた海 道川海岸・秋田ロケット実験場跡に続きます
ニセコの山中、雪景色の中を列車は往く
←2009-2010 冬の旅 9、最北のブルートレイン 寝台夜行急行「はまなす」からの続きです
札幌駅で夜が明けるまで待って、やって来たのはこの列車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/0c/a9db05970d2575740777e89f135eef1a.jpg)
ニセコ行きのリゾート特急「ニセコスキーエクスプレス」!
札幌から北海道屈指の山岳リゾート地として名高いニセコを小樽経由で結ぶ、その愛称の表す通りのスキーリゾート列車だ。
自由席車も連結されているので、周遊きっぷを持っていれば追加料金無しで乗ることが出来るのも嬉しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/3b/a6ebaa210370ffa367f7f76c84149864.jpg)
朝6時の急行「はまなす」で着いたので随分前から乗車口前に並ぶことが出来た僕は、この特等席をゲット!
…ちょっと大人げないけど、でもやっぱり幾つになっても前面展望って楽しいんだよね(笑)
後からやって来た子供に「隣、座っていいですか?」と聞かれて勿論OK。
鉄ちゃんの卵くんと一緒に並んで座って、運転士気分でワクワクしながら08:04に札幌発車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ee/a65771eadf6b70805ddaee828645afde.jpg)
暫くは札幌市内の高架区間を走っていく。
通勤車両とひっきりなしにすれ違う、大都市らしい車窓風景。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/46/34f83f35f29ce6f8960d8e5861c644f5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/05/7e43e88b0dd59038194c66358c197171.jpg)
札幌近郊の住宅地を抜けてしまうと、海岸に沿って走り始める。
冬の日本海。
夏になればこの区間は札幌から近い海水浴場として大賑わいになるのだが、今は波打ち際まで雪に覆われた冷たい海。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/09/0442b83b4ac388561c9b65bb64ed4b31.jpg)
やがて海の向こうに、小樽の街が見えてくる。
札幌から小樽までの函館本線は、いかにも北海道らしい海と街の車窓が楽しめる区間だ。
しかし小樽を発車すると、車窓は一変する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/fc/4707974298f389824c3e16fbfc981207.jpg)
それまで海沿いに走っていた列車は突如、山を越えにかかる。
その名も「山線」として名高い、函館本線の峠越え。
かつてこの区間で、日本最大最強の蒸気機関車C62が重連で挑んだ峠越えの壮絶さは、いまでも鉄道愛好家の語り草となっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/0f/0d38dee3c914a8f8054931950bf4920c.jpg)
ヨーロッパの山岳リゾートを思わせる、雪に覆われた山中を往く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/1f/579bba02a42b05b2de1261ac77f85482.jpg)
雪と闘い、線路を守る鉄道員たち。
縁の下の力持ちの人々に支えられ、今日もリゾート列車は安全に快適に雪の中を走っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/dd/6dfd1e9abfbbf7c001124fed5d1c2969.jpg)
ニセコの山が見えてきた。
憧れの、白銀のゲレンデはもうすぐ。
09:57、札幌から2時間弱でニセコ駅に到着
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/d5/ca5ef2632b3290fe07694687f5f57431.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/81/e426e353e3454fc4cb9e294ecd080a37.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/59/4fc84bf244825fb449755fcb473f4098.jpg)
乗客を降ろしたニセコエクスプレス、キハ183系5000番代。
冬期のスキーリゾート用につくられた車輌で、車内にはスキー置き場や頑丈な荷物ラックを備えている。
現在は札幌に本拠地をおく北海道日本ハムファイターズのロゴが車体に入り、同球団の応援とコマーシャルに線路上から一役買っている。
さてニセコに着いて、スキーやスノーボードを担いだ乗客たちはバスに乗り換えてゲレンデへと向かったようだ。
近年、ニセコは特に日本を訪れる外国人観光客に大人気とも聞くが、特に北海道ブームの台湾からの観光客と思われる人たちも多く見かけた。
生憎とスキーもスノーボードもやらない僕は、ニセコに着いたら温泉が楽しみだ。
ここは何と駅の目の前に日帰り温泉施設があるので、改札口を出たら直行。そしてニセコに着いて数分後には、露天風呂で雪を見ながら寛いでいた。
「う゛~っ、極楽極楽。。。」
夜汽車を駆使する強行軍の旅の疲れが、身体から染み出し抜けていく…
結局、ダラダラとお湯に出たり入ったり、サウナに入ってみたり。その後は大広間の休憩室で昼寝したりして3時間余り。
ハードな行程が続く旅の合間の休日を満喫してすっかり元気も回復。
駅に戻り、まだ身体がぽかぽかしているうちに、
14:07発函館本線長万部行き普通列車2940Dに乗車。
美しい雪景色を車内から楽しもうと思っていたのだが、温泉あがりに加えて車内の暖房の心地よさにあっという間も無く眠りに引きずり込まれ、気が付くとちょうど長万部駅に到着するところだった。
長万部では5分の乗り換え時間で15:26発の札幌行き特急「スーパー北斗13」号に乗り継ぐつもりだったのだが、どうやら僕が眠っている間に雪の峠越えで列車が苦戦して遅れたらしく、既に隣のプラットホームに振り子特急の車輌が到着しているのが見える。
「わー、まだ出て行くな!乗り換えるよ乗り換えるよ、待っててくれー!」と焦ったが、ちゃんと特急に接続を取って待たせてあるからと案内放送があり一安心。
普通列車からの乗り換え客が全員乗り込むと、「スーパー北斗13」号は遅れを回復しようと凄い勢いで走る。
長万部を出て暫くすると、昨日訪れた“秘境駅”小幌駅を通過。
今日は秘境駅の構内に、来訪者の姿は無かった。
さあ今日は札幌に着いたら、旅の友人ちーやんさんたちと会うことになっている。
ススキノで再会の祝杯をあげることになっているので楽しみだ!
「スーパー北斗13」号はかなり頑張ってくれたようで、殆ど遅れを回復して午後5時半には札幌に到着した。
そして…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e0/0db2f72aff0e7275de908f7dcbeeeb2e.jpg)
ススキノ、狸小路の海鮮料理が美味い店で、ちーやんさんご夫婦と「北海道でビールと言ったらやっぱコレでしょ!」とサッポロクラシックで乾杯。
旅で知り合った仲間と、旅先で再会して飲む現地のビールの美味しいこと!
僕の冬の旅のこれまでの顛末を報告、あまりの強行軍と行程のマニアックさに呆れられ大笑いされ、仕舞いには感心されながらの旅の話の何と楽しいこと!
「今夜はこのまま札幌で沈没して、腰を据えて飲んじゃおうかなー!?」と半ば本気で考えたが、名残惜しかったがお開きの後、札幌駅から夜汽車に乗り込む。
プラットホームまで見送りに来てくれたちーやんさんご夫婦とゴールデンウィークに沖縄での再会と今度はオリオンビールでの乾杯を約束して、今夜もまた寝台夜行急行「はまなす」号で22:00に出発。
「ちーやんさん、ありがとう!また会いましょう!!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/6c/12c3432e70b736a0be5414acb1e5d2bc.jpg)
旅と出会いの楽しさを感じながら、心良い酔いのままベッドに横になった。
このまま、夜汽車で北海道を離れる。明日の朝は、青森だ。
それから明日は…日本の宇宙への最初の入口、ロケットが生まれた海を見に行こう!
ここまでの鉄旅データ
走行区間:札幌駅→ニセコ駅→長万部駅→札幌駅→青森駅
(函館本線・室蘭本線・千歳線・函館本線・千歳線・室蘭本線・函館本線・津軽海峡線/函館本線・江差線・海峡線・津軽線経由)
走行距離:859.5キロ(JR営業キロで算出)
→2009-2010 冬の旅 11、ロケットの生まれた海 道川海岸・秋田ロケット実験場跡に続きます
特急のデザインが、欧米です。
アルプスに行ったと書かれても信用します。
JR北海道は実際にデンマーク国鉄とデザイン提携していましたので、ヨーロッパ風なのです。
ニセコはスイスアルプスに似た、素敵なリゾート地です。もっとも僕はゲレンデではなく純和風の岩風呂の温泉露天風呂を堪能しましたけど(笑)
次回はいよいよ糸川先生が初めてペンシルをそらに放った日本ロケット黎明の地、道川です。
気長にお待ちをw
今度はこの列車に乗りたいそうで、プチオタ(?!)になりつつあるわが子をあたたかーーい目 〈 ̄゜ ̄ .|ミ で見守って行きますよ。
(Okinawan Spicy Lifeに勝手にリンク張っちゃってスミマセン!)
ニセコエクスプレス、正面に日本ハムファイターズのロゴが入ってるから余計に日本離れした印象ですよね。
でも、ホントにニセコの付近はアルプスやノルウェーのベルゲン鉄道を思わせる、素晴らしい雪景色でした。ニセコ温泉も気持ちよかった~!
お子さん、やはり見所ありますね。
これはもう少ししたら1 週間ほど預かって「鉄オタ入門修行」の旅に連れて行かないとイカンな(笑)