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ダマスカス・カイロ2009夏旅行 15、ダマスカス旧市街 ウマイヤド・モスク

2009-09-04 | 旅行
写真:イスラーム第四の聖地、世界遺産ウマイヤド・モスク

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 14、ダマスカス旧市街 古代都市散歩からの続きです

ダマスカス旧市街のスーク・ハミディーエの行き着く先にあるのが、ウマイヤド・モスクです。
西暦705年に建てられたという現存する世界最古のモスクであると共に、イスラーム第四の聖地でもあります。

ウマイヤド・モスクはムスリムではない外国人観光客も入場料50シリアポンドを支払えば立ち入ることが出来ます。
十字軍を撃退した英雄であるサラディーンの眠るサラーフッディーン廟の隣にある事務所でチケットを買って、巡礼に訪れたムスリムの善男善女と一緒にモスクに入ります。
モスク内部は土足厳禁、門で靴を脱いで裸足になります。


モスクの内部には大理石の敷き詰められた広い中庭があります。
磨き上げられた敷石に裸足で寝転がると、これがヒンヤリしてて最高に気持ち良い!
ムスリム達も一家で車座になってお弁当を囲んだり、昼寝をしたり、ピクニック気分で楽しんでいます。
聖地でもあり厳粛な祈りの場なのに、何とも開放的でリラックスした楽しい雰囲気です。


僕も回廊の陰で寝転がり、のんびり聖堂を眺めていると、日本人が珍しいのでしょうか、ムスリムの子供たちから興味津々といった感じで顔を覗き込まれて
「ハロー」
「ヤバーニー(日本人)?」
(片言英語で)「どこから来たの?」「あなたの名前を教えてください」
と次々声をかけられます。
無邪気で好奇心一杯の子供たちと会話して遊んでいると、慣れない異文化の環境を独り旅している緊張感が解き解されて何とも癒されます。
旅に出て良かった、旅っていいなと思います。

結局、余りの居心地の良さに、それからの午後をずっとウマイヤド・モスクの中庭で寝転がって過ごしてしまいました。
気が付けばもう午後も遅い時間、ウマイヤド・モスクの中庭にアザーン(礼拝への呼び掛け)が響き渡ります。



せっかくなので、聖堂の中にも入ってみることにします。
ウマイヤド・モスクは元々はキリスト教の聖ヨハネ教会だった建物を改築したものだそうで、聖堂の建築もキリスト教会の雰囲気を色濃く残していると言われます。


聖堂内部には洗礼者ヨハネの首(サロメに所望された、あの首でしょうか!?)を奉ったとされる廟もあります。
聖書の伝説世界が現実に息づく場所、それがウマイヤド・モスクであり、古代都市ダマスカスなのです。

それにしても、イスラームの聖地なのに何故キリスト教の洗礼者ヨハネが奉られているのか(実際、ヨハネの“首塚”に熱心に祈りを捧げるムスリムの姿も多く見られます)、ちょっと不思議な感じもしますが、何のことはないキリスト教もイスラーム教も元をただせば同じ宗教なんですね。
洗礼者ヨハネはイスラームでは預言者の一人とされており、イエス・キリスト自身もまたイスラームの預言者でもあるのです。

「同じ聖書を共有する仲間なんだから、ムスリムもクリスチャンももっと仲良くなれればいいのにな…
日本人の考えだと、イエスもアッラーもヤハウェもブッダも全員まとめて八百万(やおよろず)の神なのに…」
そんなことを思いながら、聖地ウマイヤド・モスクを後にしました。

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 16、ダマスカス旧市街 “真っ直ぐな道”と聖アナニア教会に続きます


2 コメント

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豪華な中庭 (bbsawa)
2009-09-05 09:54:31
おはようございます。
大理石と聞いただけで、豪華なイメージがあります。経済力で集めたのか、産地が近いから手軽な建材だったらがっかりです。
聖堂の床はペルシャ絨毯でしょうか。
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宗教は金持ち!? (天燈茶房亭主mitsuto1976)
2009-09-05 20:09:00
おばんです。
実際、豪華絢爛ですよ。ウマイヤド・モスク。
大理石は産地は分かりませんが、有力なムスリムの寄進でどうにでもなりそうですね、やっぱり。
大聖堂の内部は全面フカフカのペルシャ絨毯敷きです。こちらも凄い。
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