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春のぶらり旅 種子島編その3「未来技術遺産のH-IIロケット」

2011-04-20 | 旅行
春のぶらり旅 種子島編その2「これが噂のJAXA大盛りカレー!」からの続き

平成23年4月13日 午後

午後は、JAXA種子島宇宙センターの施設案内ツアーに参加。
先ず、大崎第一事務所の建屋内でひっそりと余生を過ごすH-IIロケット7号機に会いに行きます。




先に打ち上げられた5号機の軌道投入失敗と、8号機の打ち上げ失敗の煽りを食らって、
遂に宇宙へ翔び立つことなく地上で眠りにつくことになったH-IIロケット7号機。
国立科学博物館が選定する「重要科学技術史資料(通称:未来技術遺産)」にも登録されていますが、
余りにも巨大な体躯故に展示する場所もなく、やむを得ず第1段と第2段に分離された上で
以前は中型ロケットを組み立てていた建屋内に押し込まれて、窮屈そうにしています。


宇宙空間に到達するまで、搭載された衛星を守るフェアリング
これはH-IIロケット7号機のものではなく、H-IIの後を引き継いだ日本の主力大型ロケットH-IIA用の試作モデル。
内側からフェアリングを見るとこんな感じ。
H-IIAで打ち上げられた衛星たちも、宇宙に着くまではこんな空間を見ているんですね。




衛星分離部
これもH-IIAロケットの試作モデル。


H-IIロケット第1段エンジンLE-7
日本が独自に開発した、最初の国産液体燃料スーパーエンジンです。
その技術は、現在の主力であるH-IIA/H-IIBロケットの第1段エンジンLE-7Aに引き継がれています。


H-IIロケット第2段エンジンLE-5A
H-Iロケットの第2段エンジンとして日本で独自に開発された最初の実用液体燃料エンジンであるLE-5を改良発展させたもので、これも現在ではH-IIA/H-IIBロケットの第2段エンジンLE-5Bへと進化しています。


これは、打ち上げ時には極低温の液体酸素と液体水素が充填される液体燃料ロケットのコア機体を保護する断熱材。
機体に吹きつけて装着されるもので、吹きつけ直後はこのように白っぽい色をしています。


でも、時間が経つにつれてどんどん酸化してしまう性質があるので、
H-IIロケット7号機の機体に吹きつけられた断熱材はこの通り茶色く変色しています。
文字通り、すっかり色褪せて(色づいて?)しまったH-IIロケット7号機。種子島宇宙センターの片隅で静かに見学者の来訪を待っています。

次は、大型ロケット発射場!
H-IIAやH-IIBが打ち上げられる射点を見に行きます!!

春のぶらり旅 種子島編その4「種子島宇宙センター大型ロケット発射場、射点散歩」に続く


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