こまちぷらす代表の日記帳

NPO法人 こまちぷらす 代表 森祐美子の日記帳です。

【変化しないことの評価】

2018-10-16 | こまちぷらすの活動

カフェ閉店後、週1いつも同じ電車にのって
同じ駅でおりて、自宅も近いため
同じ方向へ歩いて帰るスタッフの方が
います。毎週決まった曜日の午後に来てくださり
お皿を数時間かけて洗ってくださって
どれだけ疲れているだろうかと思うのですが
穏やかな笑顔で
一緒に帰り道を歩いてくれます。

夜暗い中、その方と
近所の話から事業の話まで雑談をしながら
見える景色を聞き、笑ったりしんみり
しながら、時に
はっとさせられることがあります。
大好きな時間の一つです。

また、先週はお休み時間に
個人的にこまちパートナーの方お二人と
お茶をしながら「働き方」ということを
テーマに雑談をし、またそこからも
違う景色が見えました。

自分から見えている景色はあくまでも
ほんの一部なんだよな、と
常々思います。関わる人一人一人からも
また見える事業の景色は違います。

見えたり聞こえる面が違う、
その人ご自身の背負ってきた人生が違うから
フィルターが違う、
立ち位置が違う、
そういったことがセットではありますが、
その結果見えてることすべてが
今の状態を表す
一つの絵なんだなと思います。
その結果みえる
課題も希望も山のようですが
山は好きなほうなので(笑)。
昨日も2時間人事と人材育成、そのあと
2時間経営の会議をして、
整理をし、腹落ちし、でも
混沌としながらも
登る準備ができてきました。

先日の東京都市大学の坂倉先生が
教えてくださった「参加型評価」の
IOOの手法。
(100ではなく、アイオーオーです。)
それをつぶさにあぶり出していく、
丁寧で面白い手法でした。
世の中のモノサシは、
変化すること、改善すること、上昇すること、
増えること、リピーター率上昇、
拡大することばかりが
評価されてしまいがちですが
変化しないことも、ただ
そこにあることを評価することも大事。
居場所においては足を運ぶだけでなく
運ばなくても今は大丈夫、ほかに
居場所や役割を見つける、
そこをちゃんと評価することも大事。

変化していないことが
どれだけ価値あることかも、私たち自身が
事が納得することが
まず、とても大事な作業ですね。

今は大きな時代の変化にある。
何事もはじめるときには
9割がた反対、理解されにくいけど、
その事業に名前がつき、
時代が追いついたときに、
一気に反対していた層が
あたかも自分たちも昔からそう思ってたと
いわんばかりに同意することが
よくあり、そんな歴史を繰り返してきた。
評価軸はその「今の時代の評価軸」に
合わせよう、理解してもらうと
しすぎちゃいけない。
その事業が目指したい世界観を
追い求め続けた先に後から理解がついてくる。
そんな力強いメッセージを最後に
いただきました。

坂倉先生ありがとうございました。

こちらは昨日の閉店作業の様子。
いつもそこにある、そんな状態を
つくっている。それがどれだけ
大変かと噛み締めながら
そこにフロントで立ってくれているみなさんに
支えてくださる方に、
ありがとうございます。

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