こまちぷらす代表の日記帳

NPO法人 こまちぷらす 代表 森祐美子の日記帳です。

【時代は巻き戻せないけど】

2018-10-21 | 世界で起こってること

子育て、障がい、介護、と続けて
7回目をむかえたとつかフューチャーセッション。

今回は横浜や戸塚の声をザンビアにもっていってもらい
ザンビアでワークショップを実施してもらい、
そのときにザンビアのお母さんたちの声を
また「葉っぱ」にして日本のお母さんたちに
見てもらうという新たな試みをしてみました。

「どこにいったら孤立しないで子育てできるのか…」といった日本のお母さんの声に対して、
「日本ではそんなに孤独なの?」と逆質問
されたとか。

ザンビアでは困った時には兄弟家族に頼っている。
保育園はないけど夫と協力しあってみている。
村全体が子どもの居場所といった声がかえってきた
そうです。
40年前子育てをしていた参加者の方は
昔の日本の姿を思い出したとお話をされていました。
その時を生きていないと、昔の話として
どうしても考えてしまう話も、
ザンビアの「今の声」をみながらなんだかそのリアルな
感覚が伝わってくるようでした。

同時に、少数ではありましたが
産後うつになった親戚がいるという声も
混じっていました。
若くして妊娠し戸惑ったり望まない妊娠をする人の声も
あったそうです。
また、ザンビアでは過去のしきたりや迷信の力も強く
整備されたところでの出産で
救えた命も救えない現状もあります。

同じこと、違うことがあぶり出されて、
自分たちの国で失っていること、反対に
できていることも見えてきますね。

時代はまき戻せないですから、
これからの姿を、ザンビアの日本の声から
考えたいと思いましたが、参加者の意見や
気づきから早速いろんなヒントをもらいました。

前半は公益財団法人ジョイセフの船橋氏と横井氏をお迎えして、ザンビアでの出産、子育ての現状についてお話しいただきました。この会を実現するためにたくさんの方のご協力をいただきました。ご参加いただいたみなさまも、ありがとうございました!

【手を動かして分かってくること】

2018-10-20 | こまちぷらすの活動


「聞いても読んでもよく分からない」ことが
世の中にはたくさんあります。
少なくとも私には今も昔も
いっぱいあります。

私は高1の16歳から
親元から離れて兄たちと共同生活を
してたのですが、
料理のリョもできなかったので、
はじめてひらいた料理本も切り方一つ
読んでもなんだかよくわからない。
兄たちもまあ多分よく分からないだろう。
ということで、
出来上がりの写真を見ながら
コンナカンジかな?とかやってました。
だいぶ違ったと分かったのは10年先のことでしたが
兄たちも私も無事大きく育ちました。

最近でいえば
私も小6娘のまわりで流行してるらしい
tiktokしかり。
ブロックチェーンなんかも
なんどネットや借りてきた本読んでも
最初はハテナだらけ。
よく分からないことは今でもあげたら
キリがありません。

でも、ふと思うと、
子育ても多くの人にとって
よく分かるような分からないような、
なことなんだろうなと思います。

まぁ、感覚的に出来事が遠いと、
関心のアンテナもまず立たない。立たないと
どんなに頑張っても
情報が頭に入っては気持ちよくスススーっと、
出て行ってしまうのです。

ということで、
ウェルカムベビープロジェクト®︎では
駅前の商業施設のオープンスペースで
戸塚区内で生まれる赤ちゃんに送られる出産祝い
ウェルカムベビーボックスを
いろんな人に詰めてもらおう!
ということをはじめることにしました。

今までヤマト運輸さんの倉庫で
行ってきた箱詰め作業を
オープンにします。
感覚的にいろんなひとの
目に飛び込む状態をつくり、
かつ、参加できてしまうから手も動いて、
そんな一緒に誰かとつくる過程で
子育てについて聞いたり話したりして、
そんなこんなで、
感覚的にアンテナもたっていく。

そんな風になったらいいね。と
関係者の方々と話していたら
本当にかたちになり、
10月23日東戸塚にて開催できることに
なりました。しかも、
なんと、午前中に
近隣の保育園の子どもたちが40人ほど
きて箱詰め手伝ってくれることに。
また午後には一般の方向けに
開催ができることになりました。

箱詰めしてくれた方には
メッセージをかいてもらえたらと
思ってます。
背守りは縫えないけど、という方も
是非、この機会に参加してみませんか?

日時:2018年10月23日(火)13:00~15:00

場所:イオンスタイル東戸塚 キッズリパブリック東戸塚店3階 リパブーひろば
http://kidsrepublic.aeonsquare.net/store/detail…

参加費:無料
定員 : 先着25名

新聞紙でスリッパ作りをする工作イベントも同時開催しています。(参加費無料、先着25名) 

★未就学児のお子様は、保護者の方と一緒にお楽しみください★

 

ウェルカムベビープロジェクトとは
http://welcomebabyjapan.jp


【変化しないことの評価】

2018-10-16 | こまちぷらすの活動

カフェ閉店後、週1いつも同じ電車にのって
同じ駅でおりて、自宅も近いため
同じ方向へ歩いて帰るスタッフの方が
います。毎週決まった曜日の午後に来てくださり
お皿を数時間かけて洗ってくださって
どれだけ疲れているだろうかと思うのですが
穏やかな笑顔で
一緒に帰り道を歩いてくれます。

夜暗い中、その方と
近所の話から事業の話まで雑談をしながら
見える景色を聞き、笑ったりしんみり
しながら、時に
はっとさせられることがあります。
大好きな時間の一つです。

また、先週はお休み時間に
個人的にこまちパートナーの方お二人と
お茶をしながら「働き方」ということを
テーマに雑談をし、またそこからも
違う景色が見えました。

自分から見えている景色はあくまでも
ほんの一部なんだよな、と
常々思います。関わる人一人一人からも
また見える事業の景色は違います。

見えたり聞こえる面が違う、
その人ご自身の背負ってきた人生が違うから
フィルターが違う、
立ち位置が違う、
そういったことがセットではありますが、
その結果見えてることすべてが
今の状態を表す
一つの絵なんだなと思います。
その結果みえる
課題も希望も山のようですが
山は好きなほうなので(笑)。
昨日も2時間人事と人材育成、そのあと
2時間経営の会議をして、
整理をし、腹落ちし、でも
混沌としながらも
登る準備ができてきました。

先日の東京都市大学の坂倉先生が
教えてくださった「参加型評価」の
IOOの手法。
(100ではなく、アイオーオーです。)
それをつぶさにあぶり出していく、
丁寧で面白い手法でした。
世の中のモノサシは、
変化すること、改善すること、上昇すること、
増えること、リピーター率上昇、
拡大することばかりが
評価されてしまいがちですが
変化しないことも、ただ
そこにあることを評価することも大事。
居場所においては足を運ぶだけでなく
運ばなくても今は大丈夫、ほかに
居場所や役割を見つける、
そこをちゃんと評価することも大事。

変化していないことが
どれだけ価値あることかも、私たち自身が
事が納得することが
まず、とても大事な作業ですね。

今は大きな時代の変化にある。
何事もはじめるときには
9割がた反対、理解されにくいけど、
その事業に名前がつき、
時代が追いついたときに、
一気に反対していた層が
あたかも自分たちも昔からそう思ってたと
いわんばかりに同意することが
よくあり、そんな歴史を繰り返してきた。
評価軸はその「今の時代の評価軸」に
合わせよう、理解してもらうと
しすぎちゃいけない。
その事業が目指したい世界観を
追い求め続けた先に後から理解がついてくる。
そんな力強いメッセージを最後に
いただきました。

坂倉先生ありがとうございました。

こちらは昨日の閉店作業の様子。
いつもそこにある、そんな状態を
つくっている。それがどれだけ
大変かと噛み締めながら
そこにフロントで立ってくれているみなさんに
支えてくださる方に、
ありがとうございます。