【人間の脳の発達は良いことか】
禁断の果実を食べて……という話が聖書の中にあります。その禁断の果実は何なのかというと、知恵の樹の実だということです。人間が脳の中で考えるものを知恵の樹の実だと言っているわけです。
ライオンがもし牙が大きくなれば、たくさんの獲物がとれると思いこんで、どんどん牙だけを発達させたら、その牙で歩けなくなり、絶滅するかもしれません。キリンが首が長ければ良いと思って、三倍ぐらいの首の長さになったとしたら、風が吹いたら、ぱたっと倒れてしまいます。象の体が何倍も大きくなったら、えさに困って、絶滅してしまうでしょう。
過ぎたるは猶及ばざるがごとし。人間は脳が発達することによって、私たちは幸せになれる、豊かになれる、と思っていました。その脳によって、戦争を起こしたり、新しい病気が蔓延したり、地球環境がおかしくなったり、それがまた自分たちに戻ってくるのです。
その脳を作ったもっと大元があるはずです。脳そのものを作った、人間そのものを作った、生命を作った元があるはずです。その元を学ぶ姿勢、わかる姿勢がこれからは大事です。
佐藤康行
焼津市 信香院 焼津七福神 恵比寿尊天
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