【失敗のすすめ】
ある23歳の作曲家の青年が私のもとに相談にきました。23歳という若さで、作曲家として食べていくというのは至難の業なのです。
しかし、私とのわずかな時間で彼は自分の中に眠る自分の天才に気付き、喜び勇んで帰っていきました。
その後、彼からの感謝の報告で、その翌日からとんでもない奇跡が起きたと聞きました。それは、たくさんの大手の音楽事務所から引き合いが来て、有名な事務所に所属することができたというのです。
本人も一体何が起きているのかわからないようでした。実は、私は彼に自分の中の天才に気付かせただけでなく「おかげ様」という言葉を教えました。
「おかげ様で私はこうなりました。」
「おかげ様で、見えない力によって私は急に運がよくなりました。」ととらえ、さらにそれを言葉に出しなさいとアドバイスをしました。すると、さらに奇跡的なことが続き、今度は映画の制作の仕事まで来るようになったそうです。
しかし、その急激な変化に、彼は喜びの反面、自分の能力に限界を感じ、また、せっかく得た大きな仕事を逃すのではないかと今度は恐怖心や不安、妄想に襲われるようになったと言うのです。
そこで、私はまたアドバイスをしました。それは、失敗するということです。「失敗しなさい!」と彼に言いました。
こうなれば良いという理想を追うから苦しいのです。やる前から苦しいのです。何かに果敢に向かっていくと、当然、失敗をする可能性があります。
その時はすぐに謝ってお詫びを言う。これも学びなのです。今から人に謝ることを覚える。失敗から学ぶことを覚える。失敗から学べばそれは失敗でなく成功なのです。
その後、彼はさらに大きな素晴しい変化があったようです。
佐藤康行
今朝、庭で羽化したばかりのセミを発見。
羽がまだ透明です。
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