聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

まるでフランクが自白したかのようなリアルさ

2013-01-03 16:04:05 | 洋画クライムサスペンス・ミステリー
サンフランシスコ出身の彼は
舞台にしているものが結構あるので
今年のお正月は勝手にクリント・イーストウッド特集

きっと実際に行っていなくても
充分面白かっただろうけど
この目で見て
帰ってきてからも調べたから面白さ倍増




アルカトラズからの脱出


先日~ロケ地巡り~と題してご紹介した
アルカトラズ島は1929~63年までの29年間、
連邦刑務所として使われていました。

この脱獄劇があったのは1962年。
1年を経たずして閉鎖になったという事は…

維持費高騰と施設の老朽化が理由と言われていますが
無関係とは言えないでしょうね。




サンフランシスコ湾に浮かぶ島にある
アルカトラズ刑務所

潮の流れも速く、海水も冷たいので
脱獄しても"脱出は不可能"と言われていました。

今までに脱獄に成功した人はゼロ。

その通称"ザ・ロック"に
頭脳優秀なフランク・モーリスクリント・イーストウッド)が入所してきます。


そもそもここには極悪人ばかりが集められ
ちょっとやそっとの罪では送られてきません。

彼もまた脱獄を繰り返すので、ここに辿り着いたのです。
当然考える事は同じで…



そんなある日。
彼は独房の通気口のコンクリートが古くなり
爪切りでも削れる事に気が付きます。

そこでアトランタ刑務所でも一緒だった
ジョン・アングリン(フレッド・ウォード)&クレランス兄弟(ジャック・チボー)
隣の房のチャーリー・パッツ(ラリー・ハンキン)と一緒に
着々と準備を進め…



1962年6月11日。
実際に行われた脱獄劇をコンビ5作目になる
クリント・イーストウッドドン・シーゲル監督が映像化しました。














アルカトラズ刑務所を見た時に
音声ガイドで説明していたので
本当にこの脱獄劇があったのは知っていました。


そして帰ってきてからも
改めてガイドブックを読んだり、ネットで調べたので
モーリスが通気口の穴を大きくした事や



ダミーの頭を作ったのも知っていました。




けど
まるでフランクが行ったのを自分で語ったかのように
お話が頭の中に入ってきましたよ、この映画は


そもそもフランクとアングリン兄弟は見つかっていないんですよね。
サンフランシスコで溺死したとも
メキシコに渡ったとも言われていますが
真実は定かではない。

つまり全部、ぜ~んぶ伝聞な訳です


それなのにスプーンに泥をつけて交換した際に
1本盗んで爪切りとあわせてドリルを作ったり、
靴底の中に隠して金属を持ち込んだり、
頭のダミーを置いて、換気口を偵察に行ったり…


もうすべてが"事実です"と言わんばかりにリアルで
ぐいぐい話に引き込まれました


人物像も


黒人をまとめ何かとフランクの力になった
イングリッシュ(ポール・ベンジャミン)
絵が心の拠り所だったドク(ロバーツ・ブロッサム)
自分はアル・カポネだとふざけた
リトマス(フランク・ロンジオ)

それこそ皆極悪人で、
同情すべきじゃないのかもしれないけど
やっぱり人は人な訳で
人が集まればそこには関係が生まれる。

刑務所であっても
そこで生まれる感情には
沢山の共感を覚えました。


特にイーストウッド~~
ダーティハリーの時とはまた違って
しっかり悪人の顔だったけど、やっぱり格好いい
人間味に溢れている。
本当に今も昔も素敵な役者さんなんですね~

勝手にイーストウッド特集がますます楽しみになっちゃったわ


という訳で内容にもロケ地にも大満足のこの作品。
是非~ロケ地巡り~と見比べて楽しんでくださいね

そうそうDVDはすでに発売されていますが、
ブルーレイは新しく2月8日発売になりますよ
ブルーレイも買っちゃおうかしら


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