編者 安野光雅・森毅・井上ひさし・池内紀
2010年9月 第1刷発行
523頁
島崎藤村「初恋」、堀辰雄「燃ゆる炎」、尾崎翠「初恋」、アンデルセン「柳の木の下で」、ヘッセ「ラテン語学校生」、伊藤左千夫「隣の嫁」、モーパッサン「未亡人」、フォークナー「エミリーの薔薇」、リルケ訳「ポルトガル文」、A・ハックスリー「肖像画」、菊池寛「藤十郎の恋」、スタンダール「ほれぐすり」、バルザック「ことづけ」、加藤道夫「なよたけ」
帯より
まずは恋の痛みに効くはずだ
確かに
中でも「ポルトガル文」
創作されたものでなく、ポルトガルに実在した尼僧が恋をしたフランス軍兵士に宛てた手紙をリルケが訳したものは効果大ではないでしょうか
叶わぬ恋に苦しむ女性の切なさ、悲しさ、自分を置いてフランスへ戻っていった男性への愛情と恨み
自分の内面を読まされているような部分もあって強烈でした
次は「心洗われる話」にしましょう
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます