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映画・ブライト・スター

2010年06月14日 | 映画(海外)

一番美しい恋の詩

わずか25歳で人生を終えた19世紀英国に実在した詩人ジョン・キーツと恋人ファニー・ブローンとの純愛を描いた映画です


裁縫とダンスが好きなファニー
家族で付き合いのある家を訪ねた際偶然出会ったのが、貧しくも美しい詩を書き続けるキーツ

ファニーの父親は病気で他界しておりあまり豊かな暮らしとはいえないが裁縫に精を出し、母、弟、妹と落ち着いた毎日を過ごしている

キーツには既に両親は無く病気の弟を看病していることを知ったファニー
弟の訃報を知ると徹夜で刺繍を施した枕カバーを送る
ファニーの優しさに惹かれ始めるキーツ
ファニーもキーツを理解したくてキーツの詩集を買ってきて読み始める


やがて愛し合うようになる二人
キーツは次々と美しい愛の詩を生み出していく

しかしファニーの母はキーツの人柄は認めるものの収入の無い男性を娘の夫として迎えることは出来ないという

さらにキーツは肺病に倒れ、イギリスの寒い冬ではキースの命が持たないと相談した友人達の援助でイタリアへ転地療養に向かうことになる

出発の前夜
ファニーの一途な思いに絆された母親は、ささやかな送別会を催しキーツに
病気が治って戻ってきたらファニーと結婚して皆で暮らしましょう
と涙ながらに語る


それから数ヶ月の後、キーツが亡くなったという知らせが届く
息が止まりそうなほど慟哭するファニー
ファニーの肩を抱いて落ち着かせようとする母親

ファニーが、自ら縫い上げた喪服に身を包み、髪を切って、キーツの詩を暗誦しながら雪の森を歩くところで映画は終ります

さらに
エンドロールでキーツ役のベン・ウィショーによって詩が朗読されます


感動しました
大きい、激しい感動ではなく
心に染み渡る涼やかな感動です


イギリスの田舎の美しい自然
ファニーが着ているドレスの数々

映像美も素晴しかったです




ところで
ジョン・キーツ

イギリスでは教科書に必ず載るほどで、今でも多くの人々に愛唱され続けている詩人だそうです

全く知りませんでした


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