原題 FAI BEI SOGNI
2016年 イタリア、フランス
1969年トリノ
父は不在がちですが優しく明るい母(バルバラ・ロンキ)と楽しく暮らす9歳のマッシモ(ニコロ・カプラス)
穏やかな少年期は母の謎めいた死によって終わってしまいます
時は流れ
1990年代のローマ
大人になったマッシモ(ヴァレリオ・マスタンドレア)は腕利きのジャーナリストとして成功を収めていますが、サラエボでの紛争取材の後、パニック障害を起こしてしまい、駆け込んだ病院で精神科医のエリーザ(ベレニク・ベジョ)と運命の出会いを果たします
母亡き後、人を愛する気持ちを失い表面的な人間関係しか築けなかったマッシモでしたが、この出会いによって次第に心を開き始めます
そんな折り、父親の逝去を機に実家を売ろうとトリノに戻り、荷物の整理をしながら再び過去のトラウマに向きあうことになるのでした
サラエボでの取材シーンは衝撃的でした
あれは、マッシモ自身と母親を投影したものでしょうか
学生時代の友人・エンリコ母子の関係を見ながらマッシモは何を思ったのでしょう
礼儀正しさを崩さない彼の姿が哀れでした
ベレニク・ベジョ見たさに映画館に行きましたが、彼女よりマッシモの母=バルバラ・ロンキとエンリコの母=エマニュエル・ドゥヴォスが印象に残りました
原作はイタリアのベストセラー小説とか
ひとりの男性の人生を濃く深く描いた作品でした
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