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H・G・ウェルズ「タイムマシン」

2010年12月19日 | 海外の作家

 

訳・石川年
角川文庫
1966年 刊行
2002年6月 一部改題再文庫化 初版発行
2009年2月 4版発行
解説・中村融
263頁


タイムマシンを含む6編の短編が収録されています

時間移動装置、タイムマシンを作り出し、80万年後の世界を訪れたタイム・トラヴェラーの回想という形で未来社会の様子が語られます
19世紀当時の西洋社会で科学者や知識人が想像していた未来社会

働かず学ばず平穏に暮らしている地上種族エロイ
最初は、人類は進化の後、平和と安寧を手に入れ「退化」した道を選んだのだと考えたタイム・トラヴェラーでしたが
やがて地下種族モーロックの存在と、エロイとの関係が原始的な階級社会であることを知り驚愕します

さらに3000万年先に旅行した後、帰還
エロイの女性が上着のポケットに押し込んだ花を持ち帰るのですが周囲の人間は手品か何かの様にしか捉えてもらえず理解が得られません

再度、時間旅行に出発した彼は二度と戻ってくることはありませんでした

 

深海探検、高速移動、超能力者などをテーマにした他の短編も全部面白かったです

19世紀に発表されたものとは思えない

素晴らしい想像の世界ですね

 

 


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