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吉田篤弘「電氣ホテル」

2015年07月16日 | や・ら・わ行の作家

 

文藝春秋
2014年9月 第1刷発行
236頁

 

 

二人の詩人の冒険に立ちはだかる謎につぐ謎、奇人また奇人!
それは、この世の二階にある 

 

懐かしの昭和、アナログ時代への懐古と憧憬、平成の現代への強烈な批判
登場人物たちの大半は確固たる自我を持っており好感が持てます

 

実験的、というのでしょうか
単なる言葉遊びではありません
日本語の美しさや奥深さで満たされています
吉田さんに慣れている方にはここは簡単にクリアできると思いますが

ストーリー展開は…
う~む…

手強かったです
こればかり読んでいると厭きがきそうで別のを挿みつつ読了まで約2か月かかりました

 

自分の読解力ではなんと書いてよいのかわからないので
下記、帯より

 

二名の詩人が、それぞれの冒険に出る事

巷に駱駝が現れて、空からは手紙が降ってくる事

女が頭を消失し、十字路からミブルイが伝染する事

十字路に死神が現れて、喇叭の音が著しく乱れる事

イッカイの読者が二階を読み、キネマハウスに一行が集う事

この世の二階から、ブラックが見おろす事

小さな大頭が早々に登場し、駱駝が白馬に変身する事

兎が泣きながら走り抜け、ニッポリに夕方が迫る事

 

普通の小説には厭きたという方にはお薦めします
どんな感想を持たれても、時間を返せと言われても、責任は取れませんが!

 

 


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