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半村良「となりの宇宙人」

2010年08月05日 | は行の作家
1974年から75年に発表された短編10作品が収められています

「ボール」
宇宙から飛んできた多数のボールが止まることなく道路を転がり続け車を破壊する
対策として、道路は壊され公園と歩道になる
車社会への痛烈な批判でしょうか

「ビー」
皆で楽しめるはずのビー玉遊び
あまりの人気沸騰に、国際試合まで行われ、ビー玉は円に代わり通貨価値を持つ
時代は少し下がりますが、ビックリマンシールなんてのが社会現象になりましたね
知らない人も多いでしょうね

「超古代の眼」
石切の翁と、岩に閉じ込められた古代の眼の問答
翁が山中を歩く様子や古代の眼との問答は宮沢賢治風ではありますが、最後は半村さんらしい終わり方でした

「妙穴寺」
私の好きな時間ものですが、落語調で軽い内容でした

「となりの宇宙人」
アパートの住人たちが地球に不時着した宇宙人の面倒を見る
2ヶ月後、さらに7人(?)の宇宙人がやってきて…

他の作品も軽く読めます
今とは時代背景が違いますから?な部分も多かったのですが、当時にしてみたら、言い得て妙、だったでしょう

半村良さんの作品
色っぽい描写が多いのは好きではありません
ですから、好きな作品は必然少ないのですが
その中で一番は「能登化怪異譚」のなかの「箪笥」です



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