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エイミー・ブルーム「リリアン」

2010年04月19日 | 海外の作家
1924年、ポグロム(ユダヤ人迫害)で両親と夫を殺害され幼い娘は行方知れずに
ロシアから単身ニューヨークへ渡った22歳のリリアン
お針子として自活しやがて劇場主の親子の愛人となり新しい生活を始める
ある日、死んだものと諦めていた娘が生きている、との知らせを受けリリアンの人生は一変

愛人関係を清算したリリアンには大西洋を渡り再びロシアへ戻る旅費は無い
そこで内陸シアトル~カナダ~アラスカ~シベリアを目指す

旅の途中で出会う人々
ごくありふれた人々、彼、彼女らとの邂逅と別れ、リリアンが知るはずのない彼、彼女らの未来を織り交ぜながらリリアンのロード・ムービーは進んでいく

ひたすら娘を捜し求める彼女の逞しさ貪欲さ
悲しく辛い日々も、神に縋らず、他人を羨まず、自分の信じる道をひたすら突き進むリリアンの生き様には圧倒されました


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