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山本周五郎「五瓣の椿」

2017年11月03日 | や・ら・わ行の作家

 

新潮文庫
1964年 9月 発行
2002年10月 58刷改版
2016年10月 68刷
解説・山田宗睦
328頁

 

 

長く肺を患っていた薬種屋・むさし屋の主、喜兵衛が亡くなります
病気の父を嫌い家を出て寮で暮らす母に対し、あまりにも酷いではないかと詰め寄るひとり娘のおしの
彼女は、最愛の父が死んだ夜、自分が父の実子ではなく不義の子だと母の口から聞かされ、ある決心をします
「この世には御定法では罰することのできない罪がある」
おしのは淫蕩な母と相手の男たちを自らの手で裁くこととし、店の若者・徳次郎の助けを借りながら次々と復讐を遂げていくのでした
八丁堀が登場してからは探索メインに進むのかと思いきやそうでもなく
やはりメインはおしのの復讐劇

これはどうなのか?と思うところもありましたが
時代が違うということで納得させました

 

NHKで2001年制作されたドラマの再放送を見て興味が湧いて読みました
おしの役は国仲涼子さん
下手だと思ったのですが原作を読み終えてそうでもなかったと考え直しました
原作のおしのの若さ、ひたむきさ、痛々しさを上手く表現されていたかと
徳次郎役の堺雅人さん、憎たらしい母親役の秋吉久美子さんもぴったりでした
けれど八丁堀役の阿部寛さんは、原作同様勿体ない使い方だと思ったのでした 

原作とドラマのセットで☆x4とします^^

 

 


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