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川上健一「透明約束」

2010年07月02日 | か行の作家
短編集
プロットとして目新しいものはなく「ジャパン・スマイル」の中の数編をアレンジ、拡大したものもありました


共通するものは「カナダ」

「カナダ通り」
3年間、無遅刻無欠席で片道1時間半以上を歩いて高校へ徒歩通学をした女子高生
女子高生が勝手にカナダ通りと名付けた、通学途中の商店街の人々との心温まる交流

殆どが微笑みのラストです


その中で以下の3編は不満が残りました

「オーロラ爆発」
娘を祖母に預け働く女性
娘と二人オーロラを見るツアーに参加する

娘の素行不良を、学校のせいだ!とまくしたてるところは???
娘云々の前に自分を見直すべきじゃない?
それについては一切触れられず娘との関係修復にて終了


「ラッキーハンド」
定年を迎えた夫に離婚を申し出る妻
オレのメシはどうなるんだ!と怒る夫

旅行先のカナダで夫の優しい面を再発見するのだけれど、日本に戻ったらどうなのかな~


「透明約束」
癌で余命いくばくもない夫と12年前カナダ旅行の際に交わした約束
それは
どちらかの最期の時にはお互い裸になって温めあおう

う~ん
想像出来ない


こういう本はさらりと読んで終らせればOKですね


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