メディアワークス文庫
2011年5月 初版発行
299頁
近未来
ずっと前に壊れてしまった旧世界(多分、現在私たちが暮らしている世界のこと)に代り登場した新世界の片隅にある旧世界の博物館の持ち主の女性が語る物語
物語の中心人物は、博物館の屋根裏部屋に間借りしている亀
亀なので中心人物というのはおかしいかもしれませんね
その亀の仕事は「探偵」
部屋の扉にはクレヨンで「かめ探偵K」と書かれています
健康と体温を保つのに必須なのが甲羅干し、かめ体操、銭湯通い
甲羅の中で推理する亀
推理自体さほどのレベルでもなく、ゆるりと亀らしく解決していきます
今まで読んだ北野さんの作品の中では、一番わかりやすかったです
それでも随分とユニークなSF小説でした
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