読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

長野まゆみ「鳩の栖」

2011年11月17日 | な行の作家

 

集英社文庫
2000年11月 第1刷
2010年12月 第5刷
188頁


中学生、繊細で不安定な年代の少年たちを主人公にした物語とその続編です
「鳩の栖」
「夏緑蔭」
「栗樹-カスタネア」
「紺碧」
「紺一点」

死や病の影を見ながらお互いの領域を侵さず、じっと見守る
大人の世界へ足を踏み入れる少し前、ギリギリの年齢にある少年たちの孤独と、それとは自覚の無い愛情
きちんと育てられた彼らの言動が気持ちよく、すらすらと読めました


人の目を通して見た、自然の風、雨、光などの描写が素晴しく、気づけば小説世界の中に入り込んでいた
そんな小説でした

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小川洋子「人質の朗読会」 | トップ | 向谷匡史「会話は「最初のひ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

な行の作家」カテゴリの最新記事