集英社文庫
2000年11月 第1刷
2010年12月 第5刷
188頁
中学生、繊細で不安定な年代の少年たちを主人公にした物語とその続編です
「鳩の栖」
「夏緑蔭」
「栗樹-カスタネア」
「紺碧」
「紺一点」
死や病の影を見ながらお互いの領域を侵さず、じっと見守る
大人の世界へ足を踏み入れる少し前、ギリギリの年齢にある少年たちの孤独と、それとは自覚の無い愛情
きちんと育てられた彼らの言動が気持ちよく、すらすらと読めました
人の目を通して見た、自然の風、雨、光などの描写が素晴しく、気づけば小説世界の中に入り込んでいた
そんな小説でした
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