映画・マルタのやさしい刺繍

2006年公開
スイス映画
原題「Die Herbstzeitlosen」
コルチカム－花言葉は「華やかな青春」
秋に花をつけるので、人生の秋を迎えてからもう一花咲かせる4人の女性をなぞらえているそうです

邦題も悪くはないけど、原題のほうがしっくりきますね



夢見るパワーとは、あきらめないココロ

スイスの小さな村・トループ村
夫を亡くして9ヶ月
80歳のマルタは意気消沈
生きる気力も失いかけている

そんなマルタを心配した友人
リージ、フリーダ、ハンニは昔マルタが縫製をしていたことを知り、合唱団の破れた団旗を直す仕事を依頼する

マルタは結婚する前、ベルンで洋服ではなく下着を縫製する仕事をしており、パリ、シャンゼリゼ通りに自分のランジェリーショップを開く夢を持っていたのだけれど、結婚を機に夢を諦めトループ村で暮らすようになった

合唱団の団旗の修理をきっかけにマルタの夢が再び大きく膨らんでくる

この村でランジェリーショップを開きたい！

保守的な村の人々にはなかなか理解されず
いかがわしい
恥知らず
など酷い言葉も浴びせられる
本当に保守的で
マルタが下着を縫っていたことは夫から「恥ずかしいから誰にも言うな」と内緒だったし
ハンニは若い頃自動車運転免許を取りたかったのに、こちらも夫から必要ない！と諦めた、でもマルタのランジェリーショップに触発されたのと、夫の病院通いに必要だから、頑張って免許取得したけどね！

初めはランジェリーショップを開くことに理解しがたく思っていたフリーダやハンニも頑張っているマルタを見て、協力的になっていく
最初から一緒に頑張ってくれたリージが心臓麻痺で急死しちゃったのは、とても悲しかった
でも、夫や友人の死を受け止め乗り越えて、80歳にして自分の夢を叶えたマルタ


見つけたの
生き甲斐を
喜びもね
そう生きる喜びよ
歳は関係ない



スイスの美しい自然やトループ村の農家、のどかで豊かな風景にもほっとさせられます