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スティーヴン・キング「スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編」

2014年08月02日 | 海外の作家

 

原題 DIFFERENT SEASONS vol.Ⅰ
訳・山田順子
新潮文庫
1987年3月 発行
2002年7月 39刷
430頁

 

 

「スタンド・バイ・ミー」
レイバー・デイと新学期の始業の日に先立つ週末でもある金曜日の朝
行方不明だった少年の事故死体が森の奥にあるとの情報を掴んだ4人の少年たちは、死体探しの旅に出る
その2日間を通して、誰もが経験する少年期の特異な友情、それへの訣別の姿を、成人して作家になった仲間の一人が描く、という形をとった著者の半自伝的な作品

映画をご覧になった方も多いことでしょう
特に有名なのは、少年たちが鉄橋で列車の前を必死に走るシーンでしょうか

私がよく覚えているのは
鉄橋のシーン
少年たちの野宿のひと晩
作中作のブルーベリーパイ早食い大会の顛末
死体を発見した時の年上の不良たちとのやりとり
などです

 

少年時代の色々な感情が混ざった思い出を感傷的に綴った物語ではありませんね
目の前の出来事に夢中になり遊び回っていた少年たちの狭い世界
彼らの目に映る周囲の大人の狡さや矮小さ
親や兄弟への絶対的な愛情

やがて彼らは成長し、家庭環境の違い、価値観の違いから、別々の道=親が暮らすのと同じ世界に進みます

 

あの日仲間たちと渡った川がまだ流れているように、少年だった語り手も変わっていくのです

 

 

「マンハッタンの奇譚クラブ」
ニューヨークのとある会員制社交クラブが舞台
このクラブではメンバーたちによって様々な物語がかたられる
特に、年に一度のクリスマスの夜には、とっておきの話が聞けるのです
ある年のクリスマス・シーズンに80歳になる老医師が語ったとっておきの話とは…

 

 

ホラー作品ではない、普通の2作
堪能させていただきました





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