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加藤重広「その言い方が人を怒らせる ことばの危機管理術」

2011年01月25日 | 新書

 

ちくま新書
2009年11月 第1刷発行
2010年2月 第3刷発行
234頁


「なんとなく変だ」と感じる言い方や、「不愉快な言い方だなぁ」と思う表現には、不快にさせるだけの理由がある
しかし、私たちは「嫌なニュアンス」「好ましくない印象」のように呼んで、感覚的なものに過ぎないかのように思い捨てていることが多い

謝罪の場面で意思が伝わらず怒らせる、誤解を与える、だらだらと長く続く言い訳文、空気の読めない発言、どこか変な敬語
日本語が陥りやすい表現の落とし穴について、文脈を科学する語用論を背景に大変解りやすく著されています

正しい言葉、文章が必ずしも相手を納得させるとはいえない
むしろ怒らせる場合もある
時と場合に応じて、理と情の均衡をとりつつ、人と自分の解釈の幅の違いを認識して語れば、相手を納得させることが出来、また自分の意思も伝わる
ということらしいです

 

明治以降、大きく変化した日本語
現在では話し言葉が書き言葉を侵食し始めている
行き過ぎれば揺り戻しが生じて安定しようとする現象が言葉の世界でも見られるから心配しすぎることはなかろう
ということですが
揺り戻しが生じたとして一体どんな日本語が日常使われるようになるのでしょうか
いつか、自分が使ってきた日本語が周囲に理解してもらえない日が来るのかもしれませんね
それはそれで、その時代の正しい日本語なのでしょうが、寂しい気もします

 

 


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2 コメント

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こんばんは (☆EMURA☆)
2011-01-29 20:24:29
>「不愉快な言い方だなぁ」と思う表現には、不快にさせるだけの理由がある

個人的に読ませたい方が数人(苦笑)
なんてwww
何気ない言葉でも、他人を不愉快にさせてるって、本人気遣い無いだけで、結構ヘビーなマイナス点ですよね。
自分もそういうところがないか反省しないといけないですね。
言葉って大事。
うーん。私も読んでみたくなりました。
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☆EMURA☆さん (こに)
2011-01-30 09:44:19
私も、読ませたいと思う人がいるのですが、そういう人に限って本を読まない人なんですよ!

でも、そういう自分も反省なんですよね~
取引先の相手とでも話しが長くなると「今の言い方は失敗」と思うことが屡々です…

数時間で読めますので是非!
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