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映画・アーティスト

2012年04月14日 | 映画(海外)

 

2011年 フランス
原題 The Artist


モノクロのサイレント映画です
つまらなかったらどうしよう、退屈で寝てしまったらどうしよう、と心配でしたが、そんな心配は杞憂に終わり、良い意味で大きく裏切られました


1927年ハリウッド
サイレント映画の人気者、ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)
今日も、共演の愛犬アギーと共に拍手喝采を浴びている
ジョージの映画にエキストラとして採用された女優志望のペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)
撮影後、楽屋を訪ねてきたペピーにジョージは「女優を目指すのなら目立つものがないと」と唇の上に黒子を描く
その日からペピーの女優としての快進撃が始まり、端役から脇役、そしてついにはヒロインの座を射止めたのだった
勿論、ペピーの口元にはいつも黒子があった
そんなペピーとは対照的に、トーキー映画の時代到来と共に仕事を失うジョージ
サイレント映画に固執する彼は、自ら監督、脚本、主役を務め映画を作るのだが大失敗
大恐慌の時代、終には破産
妻とは離婚、質入れをしながら酒浸りの日々を送る
幻覚を見るようになったジョージはある日、自宅で過去の出演作品に火をつけ火傷を負う
入院していた彼を自宅で療養させてくれたのはペピーだった
ジョージの運転手兼マネージャーを解雇された後、ペピーに雇われていたクリフトン(ジェームス・クロムウェル)が、ペピーのことを「善良な人」と語ります
ペピーはその言葉の通り、女優としてはハングリーですが、人としては計算無しの天真爛漫で純粋な女性です
仕事も無く、生活に行き詰ったジョージの所有品をオークションで競り落としたのも、心の底から彼の役に立ちたい、それだけだったのですが、ジョージのプライドがそれを許しません

しかし、絶望の淵をさまよい死を選ぼうとするジョージを救ったのは、やはりペピーの愛だったのです
そして、ジョージとペピー共演の新しい映画の製作が始まりました
ここで、初めてサイレントでなく役者の声や音が入ります
ジョージも、やっとサイレント映画を卒業し、新しい時代に足を踏み入れたのでしょう


そして忘れてはならないのがジョージの心の友でもある愛犬アギー
ラスト近く、BANG!でころりとお腹を見せたシーン
ここで笑ってもいいのかなぁ、と思いながらウフフと笑ってしまいましたが、館内も静かな笑いに包まれ、幸せ~、な気分になりました

役者が何を話しているのか、わからない
表情や仕草、相手役の反応から、自分で想像して観るしかありません
たまに入る字幕が、自分の思ったものと同じだったり、全く違って驚きだったり、とても楽しいものでした

CGや3Dで、これでもか!という作品も、「アーティスト」のような作品も、映画ですね

フランスが作ったハリウッドが舞台の映画

ハリウッドが作ったら、このようなものが作れたかどうか?

 

 

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10 コメント

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こんにちは (はらやん)
2012-04-15 05:09:22
こにさん、こんにちは!

>自分で想像して観るしかありません
僕もサイレント映画というのは数本しか観たことがないのですが、おっしゃる通りだなと思いました。
観る側もイマジネーションを駆使して観るというような感じで、新鮮な映画体験であったと思います。
映画の原点を感じさせてくれる作品だと感じました。
はらやんさん (こに)
2012-04-16 09:55:13
鑑賞している人が皆、スクリーンに集中しているのが伝わってきて心地良い時間でした。劇中劇のロシアの陰謀とドイツの陰謀も結構面白そうで、たまにならサイレントも良いかな、と思いました。
映画って良いですね~、の名台詞が聞こえてきそうでしたね。^^
アギー (たんぽぽ)
2012-04-17 20:42:37
やっぱり、アギーがたまりません。
今作はこのワンちゃんが居なかったら、もっと暗い話になってましたね。
見事に演出された時代色。けれども、明るく芯の強い女性ペピーと、プライドが高いばかりで、現実を受け入れようとしない繊細過ぎる男ジョージ。設定はやはり今日的ですね。
たんぽぽさん (こに)
2012-04-18 17:49:04
アギーあっての映画だったかもしれませんね。
仰る通り、現代に通用する設定なのも多くの人に絶賛されている理由のひとつでしょうね。
いつの世も女性は柔軟に世間を渡っていける生き物なんでしょう。そう思うと男性って気の毒な生き物ですねぇ。
ペピーの周囲の人も皆善人、類は友を呼ぶってことですかね。ジョージの周囲だってそう悪い人間はいなかったのに、人の言葉に耳を貸さなかった彼に問題あり、でしたね。
Unknown (cyaz)
2012-04-19 08:27:35
こにさん、こんにちは^^
TB、ありがとうございましたm(__)m

サイレント映画独特の広がりと
観る側の創造性をかき立てる映画でしたね
昔の映画ってあまり観ないのですが、
ふとガルボやモノトーン時代のヘプバーンが
脳裏を過ぎりました
アギー、確かに名演技でした(笑)
cyazさん (こに)
2012-04-22 11:06:17
サイレント映画ばかりだとキビシイものがありますが、この時代、逆に珍しくて新鮮でした。
モノクロ映画はヘプバーンみたいな本物の美人でないと映えませんよね~。
動物が主役の映画はあまり観ないのですが、「名脇役」のは心和んで◎です。
ホント、アギーには拍手喝采でしたね。
アギー (latifa)
2012-04-26 18:36:51
こにさん、こんばんは!
やっと見て来れました。
私も心配していたのですが、全然大丈夫で、没頭して見れました。
ヒロインが監督の奥さんだとさっき知りました。
latifaさん (こに)
2012-04-26 20:50:25
スクリーンに釘付けでしたね。
観客のマナーが良かったのもマル。
周囲から雑音が聞こえてきたら最悪ですもんね~。
監督の奥さんということは、まぁまぁのお年なのかしら。スクリーンの中では若くてチャーミングな女性に見えましたよね。
Unknown (日月)
2015-09-16 19:41:45
こにさん、遅くなりましたが、トラックバックさせていただきました。

私はもともと、サイレント映画が隙だったので、現代風のアレンジのサイレント映画は古き良き時代のよさと、現代の感覚がマッチしていて、とてもおもしろかったです。

サイレントは音がない分、観客の想像力が求められますね。でもそれが面白かったりします。
日月さん (こに)
2015-09-17 07:45:21
トラバ&コメントありがとうございます。
>サイレントは音がない分、観客の想像力が求められます
本当ですね。そして美しさも求められる、かな?
また、このような映画が観たいですね。

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