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中山可穂「弱法師」

2010年06月25日 | な行の作家

「弱法師」
診察に訪れた病に冒された子供とその母を愛するが故
人生設計を投げ捨てたエリート医師

「卒塔婆小町」
美しい女性編集者の愛を得る為
作品を書き続け自殺する若き小説家

「浮舟」
父・母・伯母の
不可思議な関係に胸震わせる高校生の少女


3篇とも
究極の愛=死
凄まじい愛が描かれています。

特に「卒塔婆小町」

『100本の小説をあなたに渡したら僕の気持ちを信じてくれますか』
10年の歳月を費やし
最後の1本が書けず精も根も使い果たしてしまった作家は自分のマンションから飛び降り自殺をする。
その後編集者はホームレスになり作家の墓のある墓地で暮らし
ある大雪の朝
墓を抱き締めたまま雪に埋もれて死んでいるのを発見される。

こんなに
愛し愛される

小説の中のお話しですが
その重さに
自分は
堪えられないと思いました


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