小浜逸郎「なぜ言葉は通じないのか」

言葉が通じているとはいったいどういう事態なのか、そしてそれは言葉のもつどういうメカニズムによってなのか
逆に言葉が通じない場合はどうしてなのか、その困難を克服するためにどういう態度をとったらよいのか

第1章
言葉はなぜ通じるのか

第2章
言語には七つの特性がある

第3章
意味とは何か、「わかる」とは何か

第4章
言葉の無理解はなぜ生じるのか


なるほどねぇ
と思ったのは
国語学者・時枝誠記が「国語学原論」のなかで言語について説明しているところからの引用
話者は素材を概念に仕立て、さらに聴覚映像に仕立て上げ音声として聴者に伝える
聴者は物理的音波として伝わった音声を、話者とは逆の過程を辿って自分のものとする
普段、何も考えることなく言葉を発しているのが
このように説明されると面白い！となります


言葉はなぜ通じないのか
という嘆きを減らすために必要な心構えなども書かれており

アイツは話の分からないヤツだ！
単語や専門用語を知らない
論理的に話せない
などと切り捨てる前に読んでみてはいかがでしょうか

自分も楽になれます