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映画・人生スイッチ

2015年08月14日 | 映画(海外)

 

原題 RELATOS SALVAJES
英題 WILD TALES
2014年 アルゼンチン、スペイン

 

 

PASTERNAK
(おかえし)

仕事の依頼を受け指定された飛行機に乗ったファッションモデルの女性
話しかけてきた隣の男性が彼女の元カレ“パステルナーク”のことを知っていてビックリ
さらに驚くことに乗客が次々と「同級生だ」「元部下だ」「教え子だ」と言い出し、彼と関わりのあることが判明します
しかも皆が皆、彼にひどい仕打ちをしていたのです
そして、CAの発した言葉が機内の空気を凍りつかせます
フランスに墜落したドイツの旅客機や、日航ジャンボ機墜落事故30年と先日の調布市の小型機墜落事故を思い出して笑うに笑えない結末でした
それはそれ、として観れば「おぉ~」となるわけですが

 

 

LAS PATAS
(おもてなし)

郊外のレストランでウェイトレスとして働く女性
ある雨の日、父を自殺に追いやり母を誘惑してきた高利貸しの男が店に現れます
穏やかならぬ心のうちを料理人の女に打ち明けると「料理に猫いらずをいれな」と物騒な提案
悪党をこらしめるのにモラルも何もない、と言ってのける料理人
この存在感がすごい!

 

 

EL MAS FUERTE
(エンスト)

山中の一本道で高級車を飛ばす一人の男
前方を走るポンコツ自動車が邪魔でパッシングしたり追い抜きざまに暴言を吐いたり、軽率な行動をとったことからとんでもないトラブルに巻き込まれていきます
橋のたもとに止まる高級車とポンコツ車
二人の男の争いはエスカレートしていき、ついには…
最後の警察官たちの会話がいやはや何とも…
無暗に見知らぬドライバーを煽るような言動は慎みませう

 

 

BOMBITA
(ヒーローになるために)

ビルを爆弾で解体する仕事をしている男性
娘の誕生会のケーキを買っている間に車をレッカー移動されてしまい、誕生会には間に合わず居心地の悪い思いをします
妻に責められると、警察が悪い、とまくしたて、反省する風もありません
日頃から何かと、社会が悪い、渋滞が悪い、などと言い募り家庭を顧みない夫に腹を立てていた妻はついに離婚を決意します
次の職探しで停めていた車を再びレッカー移動された彼は、イチかバチかのとんでもない計画を思いつくのでした
何故か最後はヒーローになっている男
現実にありそうな話です

 

 

LA PROPUESTA
(愚息)

裕福な家に暮らす息子が飲酒のうえ妊婦を轢き逃げしてしまいます
父親はお金の力で、家の使用人を息子の代わりに犯人に仕立て上げ何とか困難な状況から逃れようとしますが、弁護士、検事、使用人から法外なお金を要求されることで逆キレ
息子に「自首しろ」と言いますが、お金が欲しい亡者たちが妥協案を持ちかけ当初の予定通り使用人が犯人として警察に連行されます
そこに現れたのは亡くなった妊婦の夫で…
サスペンスドラマ、心理ドラマ、コメディでもありました

 

 

HASTA QUE LA MUERTE NOS SEPARE
(HAPPY WEDDING)

盛大な結婚式の最中、花婿が招待した同僚が浮気相手だったことに気づく花嫁
さぁ、それからの大混乱は見ものです
一体全体どうなることやら
全てを吐き出した人間は野生動物と何ら変わりがないのでは?
これで二人はスッキリ、新婚生活がスタートすることでしょう
で良いのかな?

 

 

私たちの日常の中には、切り替えてはいけないスイッチがある
きっかけは、日々の怒りの爆発
最悪のその先の、予想を超えた<行きつく先>を笑え!

 

原題の通りの『野蛮な物語』たち
けれど包み隠さず正直に自分を表現した物語ばかりでした

これは面白い映画です!

 

 


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2 コメント

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こんにちは (りお)
2015-08-15 19:34:19
>原題の通りの『野蛮な物語』たち
>けれど包み隠さず正直に自分を表現した物語ばかりでした

言い換えれば、理性のタガがぶっとんだ人たちの話なので、本性が出て野蛮になってしまうということなんでしょうかね。
正直すぎてどうかと思いますが(笑)
返信する
りおさん (こに)
2015-08-16 09:27:41
訪問&コメントありがとうございます。
正直すぎますね~。
現実には理性が吹っ飛んだ後には後悔もあると思うのですが、死んでしまった人は無理として本作の登場人物たちには後悔があったのかなかったのか?
こんな映画もたまには良いですね♪
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