筑摩書房
2010年10月 初版第1刷発行
290頁
梨木さん久し振りの長編小説です
これ以前に発表されたエッセイの延長線にあるものなので
実はあまり好きではないエッセイも読んできて良かったです
テーマは地球、大気、生命、死
主人公はフリーライターの女性
ペンネームは棚(たまたまターナーの複製画が目に入ったから)
飼い犬の病気、母親との距離感など日常を丁寧に描く導入部
本編は、何かに呼ばれるように出かけたアフリカでの不思議な体験
最後に、棚が初めて書いた小説『ピスタチオ-死者の眠りのために』
梨木さんのように地上を平行移動する、つまり旅をする、住まいを変える作家さんの描く小説世界は、物の見方が俯瞰的でとても魅力的です
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