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カルロ・コッローディ「ピノッキオの冒険」

2017年03月05日 | 海外の作家

 

 

 

訳・大岡玲
2003年2月に角川文庫から刊行された「新訳、ピノッキオの冒険」を大幅に加筆・修正したもの
光文社古典新訳文庫
2016年11月 初版第1刷発行
304頁

 

 

一本の棒っきれから作られた少年ピノッキオは、誘惑に屈してばかりで騒動に次ぐ騒動を巻き起こします
父ジェペットさんをはじめ周囲の大人たちを裏切り続ける悪たれ小僧の運命は?
19世紀後半、イタリア国家統一の時代、子どもに対する切なる願いを込めて書かれた児童文学の傑作

 

帯には

ディズニー的ピノッキオを念頭に置いて本書を読むと、そのイメージのあまりの違いに驚かれる向きも多いのではないだろうか

とあります

全く、仰る通り!
ディズニー映画では、原作にある残酷と陰惨、貧困、飢え、社会の不正、不平等、悪、恐怖、不条理が取り除かれているのです
あやつられることが宿命のあやつり人形が、人の子として人間的自由を獲得するまでを描いた、人間における善悪や自由といった根元的問題を扱った複雑な物語なのでした

 

 


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