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映画・イリュージョニスト

2011年05月07日 | 映画(海外)

 

原題 L'Illusionniste
2010年 イギリス・フランス
 
 
アニメーションです
 
1950年代のパリ
時代遅れの初老の手品師タチシェフ
かつての人気をすっかり失い三流の劇場やバーでドサ回りの日々を送っている
 
列車、船、自動車、小船を乗り継いでやっと着いたスコットランドの離島
そこでは彼の手品も拍手喝采
彼を魔術師と信じた薄幸の少女アリスは島を去るタチシェフの後を追いかける
 
アリスに、生き別れた実の娘の面影を見るタチシェフは言葉の通じない彼女とエジンバラで一緒に暮らしながら少ない客を前に手品を披露する日々
ある日、同じホテルに宿泊する腹話術師やピエロにシチューを作ってご馳走するアリス
彼女の純粋な優しさは生活苦にあえぐ彼らにほんの短い時間ですが幸せをもたらします
 
季節がいくつか流れアリスは次第に都会の女性らしくなっていきます
しかし時代遅れの手品師に仕事は無く財布の中身も尽きた頃、アリスに恋人ができ、タチシェフの元を旅立つ日がやってくるのでした
 
 
老兵は去るのみ
若いアリスには輝く未来がある
 
よくあるストーリーです
 
言葉が通じない二人ですから台詞はほとんどありません
受身で観ていると退屈してしまうかもしれません
なのであまり映画を観ない人には向かない内容かもしれません
 
映画の終盤
後方の席からすすり泣く声が聞こえてきました
 
コミカルな中に哀しみと深い味わいのある映画でした
 

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