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サン・テグジュペリ「夜間飛行」

2013年09月14日 | 海外の作家

 

訳・二木麻里

序文・アンドレ・ジッド

光文社古典新訳文庫

2010年7月 初版第1刷発行

133頁

 

 

夜間郵便飛行という新事業が始まってまもなくの時代

 

南米パタゴニア地方の郵便物を積んだ飛行機を襲う激しい嵐の中、懸命に飛び続けるパタゴニア便のパイロットと通信士

アンデス山脈越え時に嵐に遭遇しながらも何とか無事ブエノスアイレスに着陸したチリ便のパイロット

ブエノスアイレスで司令にあたる冷徹にして不屈の社長

夫の帰りを待つ若き妻

ブエノスアイレスからヨーロッパへ飛び立つ便のパイロットと妻

はるか上空を飛ぶパイロットが見る満天の星空と地上の明かり

 

一夜のたった10時間ほどの間の物語ですが

登場人物たちの心情や、風景の描写が美しい日本語に訳されていて冒頭からぐいぐい惹きこまれて読みました

 

 

宮崎駿氏が表紙を描いているという新潮文庫・堀口大學氏の訳も是非読みたいものです

 

 


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