やまない雨はない

生業はWEB製作、趣味は映画鑑賞。
記事は私情で支離滅裂・自虐でぼやく。

「とんかつ」の話

2006-08-09 20:10:23 | コラム
とある田舎から一人の老人が東京に出てきて、三越のデパートに行きました。
丁度お昼になっていたので三越のレストランに行き「トンカツ」を注文したそうです。
しばらくするとウェイトレスさんが「トンカツ」にナイフとフォークを運んできました。
老人はナイフやフォークはあまり使ったことがないため、苦労してトンカツを切ったところ、
力が入りすぎて、切ったトンカツが床に落ちてしまったそうです。
すると、先ほどのウェイトレスさんがテーブルに近づいてきました。
普通であれば「もう~っ」といった雰囲気で床に落ちたトンカツを拾って行くのでしょうが、
このウェイトレスさんはトンカツを拾い上げると「おじいちゃんちょっと待っててね」といって
未だ食べていないトンカツを皿ごと持って行ってしまったそうです。
老人が困ったなと思ってしばらく待っていたところへ、ウェイトレスさんが
トンカツを持ってきたそうです。
ウェイトレスさんは「さっきはごめんなさいね」と言って、
一口サイズに切った新しいトンカツと箸を添えてテーブルに出したそうです。
この老人は感激し田舎に帰ってから、周りの知人にこの話をしたそうです。
いつの間にかこの話が田舎で評判となり、とうとう新聞に取り上げれることになったそうです。
取り上げられた記事の見出しは次のようなものでした。
「さすが三越!」
ウェイトレスさんの親切な行動は決してマニュアルにはないはずです。
このウェイトレスさん個人の持っている優しい心と思いやりの気持ちが
そのような結果になったのではないかと思いますが、三越の企業風土や
教育が育んだこととして「さすが三越!」となった訳です。
企業はそこに勤める一人一人の社員から成っています。

社員一人一人のこうした対応が「さすが○○!」と成るのです。
企業あっての人ではなく、人がいて企業が存在するのです。
「企業は人なり」

これはある著名な方の講演で聞いたお話です。

ちょっといいお話でしょ。
コメント
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