ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

見ろ!メディアがゴミのようだ!

2011-02-10 00:53:38 | Weblog
 僕自身はネットで使われることのあるマスゴミというのはあまり好きではありません。それを言ったところで意味を感じられないからです。そんな言いたくは無い言葉を久々に言いたくなりました。

WEBRONZAホメオパシー記事掲載問題で公式アカウントが編集部の意図を説明

経緯をごく簡単に説明しますと、WEBRONZAというところがホメオパシーという効果がないことが明らかな代替医療に対し、効果があるという記事を無批判に載せました。
根拠があるとして紹介されたADHDについても紹介されたと思しき論文やそれ以外の分析を踏まえて、効果には疑問符が付くという検証が“市井のブロガー”であるMochimasa氏によって行われています。
このようにあからさまに間違った情報を流したことに対してなんらWEBRONZAとしての公的な対応のないことが現在問題視されています。
こちらがMochimasa氏の検証記事です。

朝日新聞WEBRONZAの記事で紹介されたホメオパシーでADHDが顕著に改善したとする二重盲検の話は本当か?

本来、こういう検証はWEBRONZAの内部で行われてしかるべきなのですが。
正直、WEBRONZAの中の人はずれているとしか言いようがありません。問題にされているのは、あからさまに間違っている情報が間違っていると明らかになった後も何の注釈もなくそのままであることです。

先の検証記事を書いたMochimasa氏はWEBRONZAに対し但し書きなり追記をつけてほしいとはっきりと書いています。

朝日新聞WEBRONZAのホメオパシー記事、そんな事後対応で大丈夫か?

以下引用
WEBRONZAに一番やってもらいたいこと
実は、「お詫び」より何よりWEBRONZAの中の人にお願いしたいことは、先述の通りに自分たちの言葉と責任で内容を検証した上で、発端となった記事に但し書きなり追記なりを付けて欲しいということだ。
引用終わり

本当に裏取りをして検証記事を書いたMochimasaさんにはお疲れさまと言いたいですが、WEBRONZAの人間はその努力を踏みにじっています。
まがりなりにも金をもらって記事を出している人間達が、一般のブロガーに情報精度で圧倒的に負けていて、なおかつ検証はそちらに丸投げというのはただの寄生虫でしょう。

まぁ、これが問題となった当初に「多様な議論の場かつ「釣れたら」との邪念も。反論は大歓迎です」なんてことも呟いています(こちらのまとめ参照)。事態が大きくなってから後釣り宣言もみっともないにもほどがありますが、その後の反論に対し応えていないというのはどういうことでしょうね?

これが仮に熊森に代表される餌やり問題をWEBRONZAで取り上げた場合、熊森側の言い分を無批判に紹介して、僕のような人間が突っ込んだらそちらに検証を放り投げてうやむやにするでしょう。このようなことも呟いています。

以下引用
特に、ホメオパシーのような問題解決のためには、科学的批判とともに感情的包摂や対人的な説得、コミュニケーションが必要ではないかと考えます。これは、科学的事実を無視してニセ科学を許容するような、安易な価値相対主義とは違うはずです。
引用終わり

これは上記のまとめにありますが、文脈と合わせて読んでも無責任極まりないです。顔を洗って出直してこいというレベル。あからさまな事実誤認の放置の話を対話の場などというものにすり替える気が知れません。

今回の一件でWEBRONZAはネットの寄生虫であることが明らかになったと思います。僕としては生態学や進化生物学分野でいい加減な情報を垂れ流しにされる前に可及的速やかにネットから消えていただきたいです。ネットはいい加減な情報を垂れ流す人間が議論に参加し続けられる場所ではありません。

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