ちょっといつもと違う感じですが、いつかブログのネタにしようと思っていたのがありましたので、ここらで書いてみましょう。「霊箭~阿波研造物語」(馬見塚昭久)という小説があります。これは今年の8月頃にamazonで購入したのですが、自分が知る限り唯一の弓道をテーマにした歴史小説です。「日本の弓術」(オイゲン・ヘリゲル)も小説に近いですが、純粋に歴史小説といえるのはこれだけでしょう。で、この小説、非常に面白いです。歴史小説好きで池波正太郎や司馬遼太郎、吉川英治、山田風太郎(歴史小説ではないか)などいろいろ読んでいますが、それらにも匹敵するほどの小説です。
この小説の主人公は大正時代の名人、阿波研造範士です。日置流雪荷派の免許皆伝を受けた後、後に本多流と呼ばれる独自の弓道理論を確立した日置流竹林派の伝承者本多利実に師事し、晩年には大射道教という独自の流派を立ち上げた日本弓道界の巨人、弓道をヨーロッパに紹介したドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルの師として知られる人物です。この人の名前は「弓道教本」にも出てきますが、自分がこの人のことを知ったのは前述の「日本の弓術」です。この「日本の弓術」で描かれているのは壮年期の厳しい師匠としての阿波範士ですが、やはりなんと言っても強烈な印象を残すのはヘリゲルに未発先中を理解させるため、夜中の道場にヘリゲルを呼び出し、安土の的の前に線香を点しただけの真っ暗な道場から一手の矢を放ち、甲矢は正鵠(星的の黒点)を射抜き、乙矢は甲矢の筈に中って箆を引き裂いたという驚愕のエピソードです。このエピソードはヘリゲルの「日本の弓術」や「弓と禅」でも紹介されていますが、この「霊箭」ではよりドラマティックに描かれています。
またそのほかにも、阿波研造の幼少時代、漢学を学ぶところから弓射への興味を持つエピソード、日置流雪荷派の師木村辰五郎時隆から伝え聞いた日置弾正正次の「飛貫中の悟り」(誰にも真似の出来ない鋭い矢飛び、貫徹力、的中の秘密を究めること)、推定80キロ?の強弓、ランプの火屋を射抜く下りや射裡見性の瞬間など、興味をそそられるエピソードが満載です♪
こういうの読んでいるとなんかうずうずしてくるというか、「よ~し俺もやるぞ~」みたいな気分になってきますよね☆特に、個人的に影響を受けたのは弓の話。やっぱり、強い弓引きたいですね!今伸びの16キロ使っているのですが、いずれは20キロ位のグラス弓引きたい!!学生の頃は「自分じゃ無理だよな~」と思って並の15キロを使っていたのですが、最近は「なんとかなるかも☆」とか思い始めているんですよね。無謀かも知れないですけど。やはり強い弓には憧憬の念を禁じ得ません。が、お世話になっている方々にこの話をすると「止めとけ~」と口を揃えて言われてしまいます(^^;)確かにね、今はゴム弓使っても大三から引き分けでプルプル震えてしまい、どうにも力が抜けない状態・・・なので今は無理かも知れませんが、もうちょっと上手になったら、もうちょっと会が深くなって、手先ではなく身体を使って弓を引くことが出来るようになったら、そのときは直心の伸び20キロを買いましょう♪♪これを目標に頑張りたいです!!
この小説の主人公は大正時代の名人、阿波研造範士です。日置流雪荷派の免許皆伝を受けた後、後に本多流と呼ばれる独自の弓道理論を確立した日置流竹林派の伝承者本多利実に師事し、晩年には大射道教という独自の流派を立ち上げた日本弓道界の巨人、弓道をヨーロッパに紹介したドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルの師として知られる人物です。この人の名前は「弓道教本」にも出てきますが、自分がこの人のことを知ったのは前述の「日本の弓術」です。この「日本の弓術」で描かれているのは壮年期の厳しい師匠としての阿波範士ですが、やはりなんと言っても強烈な印象を残すのはヘリゲルに未発先中を理解させるため、夜中の道場にヘリゲルを呼び出し、安土の的の前に線香を点しただけの真っ暗な道場から一手の矢を放ち、甲矢は正鵠(星的の黒点)を射抜き、乙矢は甲矢の筈に中って箆を引き裂いたという驚愕のエピソードです。このエピソードはヘリゲルの「日本の弓術」や「弓と禅」でも紹介されていますが、この「霊箭」ではよりドラマティックに描かれています。
またそのほかにも、阿波研造の幼少時代、漢学を学ぶところから弓射への興味を持つエピソード、日置流雪荷派の師木村辰五郎時隆から伝え聞いた日置弾正正次の「飛貫中の悟り」(誰にも真似の出来ない鋭い矢飛び、貫徹力、的中の秘密を究めること)、推定80キロ?の強弓、ランプの火屋を射抜く下りや射裡見性の瞬間など、興味をそそられるエピソードが満載です♪
こういうの読んでいるとなんかうずうずしてくるというか、「よ~し俺もやるぞ~」みたいな気分になってきますよね☆特に、個人的に影響を受けたのは弓の話。やっぱり、強い弓引きたいですね!今伸びの16キロ使っているのですが、いずれは20キロ位のグラス弓引きたい!!学生の頃は「自分じゃ無理だよな~」と思って並の15キロを使っていたのですが、最近は「なんとかなるかも☆」とか思い始めているんですよね。無謀かも知れないですけど。やはり強い弓には憧憬の念を禁じ得ません。が、お世話になっている方々にこの話をすると「止めとけ~」と口を揃えて言われてしまいます(^^;)確かにね、今はゴム弓使っても大三から引き分けでプルプル震えてしまい、どうにも力が抜けない状態・・・なので今は無理かも知れませんが、もうちょっと上手になったら、もうちょっと会が深くなって、手先ではなく身体を使って弓を引くことが出来るようになったら、そのときは直心の伸び20キロを買いましょう♪♪これを目標に頑張りたいです!!