成龍ジャッキー・チェン主演の最新作。
漢の時代、シルクロード警備隊の隊長フォ・アン(成龍)は36部族の融和を基本に任務に就いていた。しかし謀略にはまり、警備隊全員が罪人として国境の砦に送られて砦の修復に使役される。
ローマ軍の将軍ルシウス(ジョン・キューザック)は、高貴な身分の少年と自らの軍を率いて砂漠を進んでいた。雁門関の砦を見かけ、そこで一休みしようとフォ・アンと一騎打ちをするが、砂嵐でひとまず全員砦の中に避難する。
パルティア国を目指していたルシウスだったが、砦を15日間で修復しろ、との漢の地方長官の命令にフォ・アンたちに協力してローマの技術を駆使し15日間で見事修復を完成させる。
しかし、そこに悪い知らせが。ローマの大軍が近くに来ていたのだ。率いるのは執政官の父を殺し、後継者として指名されていた弟を失明させたティベリウス。膨大な資金力と大軍の脅しで辺境の部族を攻略し、ルシウスと弟を捕らえ更にシルクロードの36部族を制圧しようとする。。。
ローマ軍と中国軍(というか辺境の部族たち)との戦闘が新鮮です。強固な盾を有効に使ったローマ軍の戦闘方法は重量感がありシステマチックで、人馬一体ととって砂丘を颯爽と駆け下りる遊牧民たちとは異質な雰囲気。ルシウスたちが城塞の修復に力を発揮したのも、科学技術が進んでいたことの表れでしょう。
フォ・アンがルシウス、そしてティベリウスと一騎打ちをするシーンは、相手が重い甲冑をつけているからか軽快な感じというよりは、ジリジリと圧力を感じるような手に汗握る対決。主人公は死なないけれど、周囲の人たちは、フォ・アンが秘かに好意を寄せていた学校の先生やルシウス、ローマの少年、砦で一緒に戦った仲間まで次々と死んでいて、なかなかシリアスだなあと。
エンドロールではジャッキー映画でお馴染みのメイキング映像ですが、自分でアクションをしていないからかいつものお楽しみNG集というよりは本当のメイキングに近くなった感じ。
還暦超えてもジャッキーは元気ですね。
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3/1 TOHOシネマズ川崎