日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

神の定められた時を待つ

2010-03-17 | Weblog
 ダニエル8章 

  1~8節 雄羊と雄山羊の幻
   3節「目を上げて眺めると、見よ、一頭の雄羊が川岸に立っていた。二本の角が生えていたが共に長く、一本は他の一本より更に長くて、後ろの方に生えていた」。ダニエルは、スサの町のウライ川辺で、雄羊幻をみた。この羊は四方に突進し、ほしいままに高慢に振舞っていた。
   5節「…見よ、西から一頭の雄山羊が全地の上を飛ぶような勢いで進んできた…」。雄山羊は、先の雄羊に突進して打ち倒し二本の角を折った(6~7節)。雄山羊の角も折れたが、代わりに四本の角が生えた(8節)。 

   9~14節 一本の角が猛威を振るう
   9節「そのうちの一本からもう一本の小さな角が生え出て、非常に強大になり、南へ、東へ、更にあの『麗しの地』へと力を伸ばした」。この角は『麗しの地』(エルサレム)に侵入し、日毎の供え物を廃し、聖所を倒した(11節)。
   13節「…もう一人の聖なる者がその語っている者に言った。「この幻、…日ごとの供え物が廃され、罪が荒廃をもたらし、聖所と万軍とが踏みにじられるというこの幻の出来事は、いつまで続くのか」。この問いに対して日は暮れ、夜が明けること二千三百回であるという返事であった(14節)。朝と夕に犠牲を献げるので1,150日になり、三年半(1,278日)に及ばない日数である

  15~26節 幻の解説
  ガブリエル(天使名)によって説明を受ける(16節)。これは終わりの時に起こることだという(17~19節)。
   20節「お前の見た二本の角のある雄羊はメディアとペルシャの王、雄山羊はギリシャの王である」。
  21節「また、あの毛深い雄山羊はギリシャの王である…」。雄山羊が雄羊を打ち倒すとは(6~7節)、アレキサンダーの支配を指し、四本の角が生えるのはギリシャの四分割のことである(8、22節)。
  23節「四つの国の終わりに、その罪悪の極みとして高慢で狡猾な一人の王が起こる」。これは、その一本からもう一本が生えて猛威を振るうという幻(9~12節)のことと符合が一致し、セレイコス朝のアンティオコス四世を指す。7章24~25節に出ていた。彼はギリシャ化政策で、エルサレム神殿礼拝を止めさせた(24節)。それは必ず終わりの時が来ることを告げている(14、25節)。「最も大いなる君」は口語訳「君の君」でありメシア待望を表す。
 
  ダニエルは疲れ果てて病に倒れる(27)。これは神の定めの時を耐えて待つことであろう。使徒言行録1章7節に「父が御自分の権威をもってお定めになった時や時期は、あなたがたの知るところではない」と復活の主は言われた。終末信仰は忍耐と待望を要するものである。

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