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将棋の日記

4手目△3三角戦法

2008-11-17 12:42:56 | 定跡&本など
プロの実践譜より4手目△3三角戦法を解説します。
※日時、対局者、棋戦名は伏せてあります。

振り飛車編と居飛車編の代表的な指し方を紹介します。
4手目△3三角戦法は、今だに定跡は確立されていません。 そういう意味では力戦型の分類の将棋となります。

昨日のMHK杯の(先)谷川九段vs橋本七段戦も、4手目△3三角戦法でしたね!
振り飛車編では、△2五桂がいつも狙いにあるようです。

私の実践譜(2008/10/11の記事)です。 良かったら参考にしてください。


<<< 基本型 >>>
▲7六歩、△3四歩、▲2六歩、△3三角



<<< 振り飛車編 >>>
基本図より▲同角成、△同桂、▲7八金、△4二飛

△2二飛は、▲6五角を危険と見ているからでしょうか?
※形によっては、▲6五角が成立する場合もあります。

上図より▲4八銀、△6二玉、▲6九玉、△7二玉、▲5六歩、△2二飛

やはり、向い飛車にします。

上図より▲2五歩、△4二銀、▲6八銀、△8二玉、▲7九玉、△2一飛、▲5七銀右、△7二金、▲8八玉、△2五桂

待望の狙いの△2五桂です。


<<< 居飛車編 >>>
基本図より▲同角成、△同桂、▲2五歩、△3二金、▲7八銀、△2二銀、▲4八銀、△5二金

腰掛け銀のように駒組みをするようです。

上図より▲4六歩、△6二銀、▲4七銀、△6四歩、▲5八金右、△6三銀、▲5六銀、△5四銀

これで、腰掛け銀となりました。

上図より▲6八玉、△4二玉、▲6六歩、△4四歩、▲7九玉、△8四歩、▲7七銀、△7四歩、▲7八金、△3一玉、▲3六歩、△1四歩、▲1六歩、△4二金右、▲8八玉、△9四歩、▲9六歩、△2一玉

これが、駒組みの1例ですね!


===== LogicalInSpaceより =====
後手の作戦の△3三角戦法は、居飛車にも振り飛車にも出来るので、後手の作戦の幅が広い戦法だと思います。
2局ほど、プロの実践譜を中盤の入り口あたりまで書きましたが、これを参考に試してみればいかがでしょうか?