昔望遠マクロレンズが欲しくて、100㎜マクロレンズのタクマーでは、やはり少し物足りないという感じでした。この時にニコンさんが出していた150㎜マクロレンズが欲しくて、色々中古品を探していた感じです。やはり150㎜マクロレンズになると、かなり離れた場所からマクロ撮影が行えるわけで、当時フィルムを使う我が身とすれば、欲しかったレンズと言う事になります。
丁度その時、シグマさんの望遠キットレンズがマクロ機能を持っていますから、300㎜のテレ端でマクロ撮影を愉しんでいたと言う事になります。しかし、ズーム・レンズのテレ端ですからものすごく画面が暗くなって、シャッター・スピードも稼げませんから明るい場所専門で手振れと格闘していたと言う事になります。
しかし、物は考えようでAPS-Cサイズのディジタルカメラを使えば、画角換算の焦点距離が1.5倍になる訳で、K-5に100㎜マクロタクマーを装着すれば、画角だけは150㎜の画角になります。ボケ量はあまり増えないのですが、そこはマクロレンズですからふわふわのボケが得られるチャンスが増えるというものです。
しかし、マクロタクマーも撮影倍率がK-5に装着しても最大0.75倍な訳で、明るさが欲しいという被写体の時にはニコンさんの105㎜マイクロレンズとD200を使っていたと言う事になります。昔のレンズは全群繰り出し式のマクロレンズですから、近寄れば近寄るほど画面が暗くなっていって、手振れを起こし易くなってしまいます。
最近手に入れたD・FAマクロ100㎜F2.8は、まさに150㎜マクロレンズになってくれる優秀なレンズです。フルサイズでもAPS-Cサイズでも対応していますので、本来の100㎜マクロレンズとして撮影したいならばフルサイズのK-1ですし、逆にもう少し撮影倍率を稼ぎたい時にはK-5に装着すれば、150㎜マクロレンズに早変わりするという感じです。
中群と後群レンズの位置を調整して、マクロ域でも遠景域でも破綻のない画像になるフローティング機構を搭載しているのですが、反面レンズ全群を動かすレンズと違って、近接時に拡大倍率があまり上がらないジレンマが有ります。もう少し画角的に絞られてくるはずなのにと考えてしまうレンズなのですが、マクロ域ではしっかりと像が拡大します。
とにかくなんちゃって150㎜マクロレンズになる訳で、しかも明るいレンズですからマクロ域でもシャッター・スピードが稼げて良い感じです。おまけにカメラにも手振れ補正機能が付いていますので、ピントさえしっかりと合わせこむことが出来れば、はっきりとした画像を容易く得ることが出来ます。写りは流石の現代レンズですから、写りにも満足できると言う訳です。
何だかいきなり秋になってしまった感じで、秋の草花も面食らっているような感じです。朝晩はしっかりと気温が下がって、肌寒い毎日ですから、一気に秋めいてきたという感じで、これからの撮影行は気楽に行えるという感じです。気付くと秋の定番のイヌタデが花穂を伸ばしてきて、秋も本番と言う事を感じさせてくれます。いよいよ清々しい季節がやってきたというところです。
それでは、先月上旬に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-5 SMC Pentax-D FA Macro 100mmF2.8
撮影データ:1/160sec F3.5 ISO200
秋の遠足の時の定番といえば引っ付き虫のイノコヅチだったわけで、ズボンによく付いて外すのが大変でした。秋になると一斉に生えてきますので、これも秋の風物詩といったところです。