希少な超広角レンズで、中古品を探してもなかなか出てきませんし、カメラ屋さんの中古品棚を見ても置いていないレンズです。Webページで検索しても紹介記事は少なめで、フィルムを使っていた昔は、広角レンズは28mm位までと思っていました。広角レンズといえば35mmレンズが一般的で、28mmまで揃えたのは近年になってからでした。
タクマー20mmF4.5レンズはスーパータクマー時代から販売されてていますので、そんなに昔のことではありません。しかし、当時は学術的用途が主体であったと思われ、購入にいたる方も少なく、生産数もそれほど多くはなかったと考えています。
狭い場所でそれなりに歪曲の影響が出ない広角撮影を行える要求は、そこそこあったと思われます。このSMCタクマー20mmF4.5のレンズも暗いレンズなのですが、丁寧に光束を曲げているおかげで、歪曲収差も余り目立たない優秀な作り込みになっています。すなわち現代になってからも使えるレンズで、探している人も多いと思っています。
最短撮影距離も現代レンズと遜色が無く、20cmまで近接できますから、背景をぼかした広角マクロ撮影も容易です。適度なやわらかさで背景がぼけてくれますので、広角レンズとは思えない雰囲気の画像を手に入れることが出来るのは、開発された時代から考えるとかなり先進的な特徴であったであろうと思います。
狭い場所であっても、狭さを感じさせないくらいに撮影できる、程よく収差の取り除かれた画像を得ることが出来る優秀レンズですから、ディジタルでもフィルムでも違和感無く扱うことが出来て便利です。超広角系タクマーは20mmと24mmがありますが、いずれのレンズもしっかりと作りこまれていますので、写りの良さは確かなものと感じています。
これらのレンズも中古品棚に余り並ばない、ある意味希少レンズですからWebページで紹介されてもびっくりするほどに高額です。しかし、紹介されると程なく売れていくようなレンズですから、じっくりと探してチャンスがあれば即購入したほうが良いと思われるレンズです。レンズ以上にびっくりするのが専用のフードで、とにかく大きくてプレミア価格ですから、余り購入して装着する気分が沸きません。
元来逆光に強いレンズですから、ノー・フード撮影も出来ますが、直接光の進入によるゴーストはかなり強く出ます。画角が広いためにAPS-Cサイズのディジタル一眼レフ・カメラでは見えない部分の直接光がゴーストとなって現れることがあります。このため、フードはつけておいたほうが良い訳で、何か良いフードと探し回った挙句に、ジャンクの広角フードを買ってきて少し長さを短く削って、少し小さめのフードとして活用しています。
後はファインダー像をよく確認して、ゴーストが出ない角度を探して撮影する。この事で昔レンズと思えないような繊細でダイナミックな結果を得ることが出来ますので、病み付きになります。歪曲をもっと出してダイナミックなパースを得たいときには、コシナさんの20mmレンズがありますので、次に撮影行で撮影するシーンを想像しながら、レンズを決めています。
それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-5 SMC Takumar 20mmF4.5
撮影データ:1/125sec F11 ISO200
アメリカ楓もそろそろ紅葉してきました。一気に紅葉して、そして一気に落葉していきますので、毎週気がかりな感じです。
タクマー20mmF4.5レンズはスーパータクマー時代から販売されてていますので、そんなに昔のことではありません。しかし、当時は学術的用途が主体であったと思われ、購入にいたる方も少なく、生産数もそれほど多くはなかったと考えています。
狭い場所でそれなりに歪曲の影響が出ない広角撮影を行える要求は、そこそこあったと思われます。このSMCタクマー20mmF4.5のレンズも暗いレンズなのですが、丁寧に光束を曲げているおかげで、歪曲収差も余り目立たない優秀な作り込みになっています。すなわち現代になってからも使えるレンズで、探している人も多いと思っています。
最短撮影距離も現代レンズと遜色が無く、20cmまで近接できますから、背景をぼかした広角マクロ撮影も容易です。適度なやわらかさで背景がぼけてくれますので、広角レンズとは思えない雰囲気の画像を手に入れることが出来るのは、開発された時代から考えるとかなり先進的な特徴であったであろうと思います。
狭い場所であっても、狭さを感じさせないくらいに撮影できる、程よく収差の取り除かれた画像を得ることが出来る優秀レンズですから、ディジタルでもフィルムでも違和感無く扱うことが出来て便利です。超広角系タクマーは20mmと24mmがありますが、いずれのレンズもしっかりと作りこまれていますので、写りの良さは確かなものと感じています。
これらのレンズも中古品棚に余り並ばない、ある意味希少レンズですからWebページで紹介されてもびっくりするほどに高額です。しかし、紹介されると程なく売れていくようなレンズですから、じっくりと探してチャンスがあれば即購入したほうが良いと思われるレンズです。レンズ以上にびっくりするのが専用のフードで、とにかく大きくてプレミア価格ですから、余り購入して装着する気分が沸きません。
元来逆光に強いレンズですから、ノー・フード撮影も出来ますが、直接光の進入によるゴーストはかなり強く出ます。画角が広いためにAPS-Cサイズのディジタル一眼レフ・カメラでは見えない部分の直接光がゴーストとなって現れることがあります。このため、フードはつけておいたほうが良い訳で、何か良いフードと探し回った挙句に、ジャンクの広角フードを買ってきて少し長さを短く削って、少し小さめのフードとして活用しています。
後はファインダー像をよく確認して、ゴーストが出ない角度を探して撮影する。この事で昔レンズと思えないような繊細でダイナミックな結果を得ることが出来ますので、病み付きになります。歪曲をもっと出してダイナミックなパースを得たいときには、コシナさんの20mmレンズがありますので、次に撮影行で撮影するシーンを想像しながら、レンズを決めています。
それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-5 SMC Takumar 20mmF4.5
撮影データ:1/125sec F11 ISO200
アメリカ楓もそろそろ紅葉してきました。一気に紅葉して、そして一気に落葉していきますので、毎週気がかりな感じです。