MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

頭の体操 (104) 漢字クイズ 問題/解答

2012-05-22 00:00:00 | 頭の体操 漢字クイズ

05/22    頭の体操 (104) 漢字クイズ




        『これまでのカタカナ語句には、

        カタカナ部分のみ各回ごとに載っており、

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      『頭の体操 漢字クイズ』 カテゴリーでは、

     『問題・解答』の全文が直接ご覧になれます。 こちらは

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 02/07 ~ 02/10 に登場した外国語の人名、地名、用語が、
カタカナ表記で (1) ~ (21) に、登場した順に並んでいます。

 また、(A) ~ (U) に並んでいるのは、それぞれを漢字で
表記
しようとしたものですが、どう読めばいいでしょうか?



(1) イェハン爺さん  (2) マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメ  (3) バザー

(4) デッサン   (5) 少女ハイジ   (6) 山ねずみロッキーチャック

(7) コー     (8) クロウク     (9) カッカドゥードゥルドゥー

(10) クラック   (11) カックル   (12) チープ   (13) ピープ

(14) チャープ   (15) クワック   (16) クックー   (17) クー

(18) ガブル  (19) フート  (20) スクリーチ  (21) シュリーク

(A) 古烏  (B) 食楽  (C) 小歩  (D) 肥富  (E) 汲湧

(F) 苦食  (G) 駆羽  (H) 俄降  (I) 符疎  (J) 禍来

(K) 空栗市   (L) 千嫌符   (M) 酒離育   (N) 黒烏久

(O) 出荒奴      (P) 馬好嗚呼      (Q) 笑除廃耳

    (R) 家飯持遺産   (S) 真理涙出銅鑼裸迷

(T) 閣下問売弗如何?  (U) 止真似不寝視録機智躍




[解 き 方]


  ・ 漢字を読み、主にその音を用いて、原語での発音を表わそうと試みた
   ものです。

  ・ 音読み訓読みが混ざっています。 必要な場合は、濁点()、
   半濁点()、送り仮名を補ってください。

  ・  従来のカタカナ表記による読み方とは、必ずしも一致しない場合が
   あります。

  ・  音ではなく、単語の意味を外国語に置き換え、その発音を用いる
   こともあります。 「星 → スター」、「太陽 → サン」のようにです。
    今回はありません。

  ・ 口語的俗語的にくだけた読み方をすることもあります。
   (例) 「汚 → きたねぇ」、「社長 → ボス」。
    今回は箇所あります。

  ・ 漢文もどきに、順番を入れ替えて読む場合もあります。
   (例) 「不読 → よまず、よまん、よまない」。
    今回は箇所あります。

  ・ 人名漢字の中には、“”、”” ともに含まれている場合もあります。 
   姓に加えて "first name" をご自分で補ってください。
   (例) 「ヨーゼフ・シュトラウス」。
    今回はありません。

  ・ 音や意味とは無関係で、漢字から連想しないと解けないものも!
    今回はありません。

  ・  厳密に見るといい加減なものもありますが、そこは冗談の世界。
   お見逃しくださいませ。



   解答
    ↓





以下、02/07 伝える天国より




(1) イェハン爺さん  (R) 家飯持遺産

 ご存じ、フランダースの犬に登場する、ネルロ少年の
お祖父さん。 原作中の英語では "Jehan Daas" ですが、
現地流に読むと、こうなるのだそうです。

 遺産など、少年に残すことは出来ませんでした。 しかし
手持ちの僅かなお金を、再三に亘って手放します。

 ネルロのために。 また、パトラッシュのために。




(2) マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメ  (S) 真理涙出銅鑼裸迷

 "ウィーダさん" として知られる、原作者の本名。 「裕福
な生活を送った」…とは言い難いようです。

 動物愛護の精神に富んでいました。 路頭に迷ったワン
ちゃんを含め、一時は30匹の犬を引き取って暮らしたと
いわれます。




(3) バザー  (P) 馬好嗚呼

 "市場"、"雑貨屋" の意味もありますが、ピンとくるのは
"charity bazaars"。 基金を集めるための、慈善市のこと
です。 親しみやすいのは、ガレージセールという名称で
しょうか。

 イギリス英語では、"jumble (ごちゃまぜ、がらくた) sale"、
"bring and buy sale" というのだそうです。

 北米、カナダでは、"rummage (くまなく捜す) sale"、"yard
(裏庭) sale"、"tag (荷札、標識札) sale"、"lawn (芝生) sale"、
"attic (屋根裏) sale"、"moving (引越) sale"、"garbage (ゴミ)
sale"、"junk (がらくた、ポンコツ) sale" …などがあります。

 貴方がバザーを開くとしたら、どんな名前にしますか?




(4) デッサン  (O) 出荒奴

 素描、線画。 作品の下絵として用いられますが、「デッサン
力を養う」ために、練習をすることも。 対象の特徴を、端的に
把握、描写する力が求められるからでしょう。

 重要なのは明暗、輪郭なので、"単色の線画" が一般的。
木炭・コンテ・鉛筆などが用いられます。

 雛型、設計、模様、描画、意匠、デザイン、図案、製図など
の意味がある、フランス語の "dessin"。

 "線画" は "dessin de la ligne"、"木炭画" は "dessin du
charbon de bois" というのだそうです。




(5) 少女ハイジ  (Q) 笑除廃耳

 今日ではアニメ映画として有名です。 原作者は、スイスの
女性作家、ヨハンナ・シュピリ (Johanna Spyri) 。 こちらも
裕福な生活を送った方ではなく、慈善活動に励みました。

 ドイツ語サイトには、家族と一緒の写真が何枚か見られ
ます。

 …と言っても、原作を読んでもいない私。 幼い頃、母親に
連れられ、白黒映画アルプスの少女ハイジを観に行った
記憶があります。

 「いつか、スイスへ連れてってあげるからね。」 …そんな
"無邪気な" 発言。 空約束になってしまいました…。




(6) 山ねずみロッキーチャック  (U) 止真似不寝視録機智躍

 こちらは日本にはいない動物の、マーモット。 "土の中に住む
リス" だそうです。

 でも英語には "woodchuck" と並んで "groundhog" もあります。
これ、"土豚"。

 他に "whistle-pig" (笛吹き豚) や、"land-beaver" (陸ビーバー)
もありました。 "山ねずみ" と訳した方の、苦労がしのばれます。




以下、02/10 頭の体操 (95) 漢字クイズ 問題/解答より




(7) コー  (A) 古烏

 カーカー。 烏が英語で啼くときの声は、"caw"。

 どちらが実際の音に近いでしょうか。




(8) クロウク  (N) 黒烏久

 でも、"グエー、グエー" と聞えるときもあります。 これが
"croak" で、濁った方の声。 カエルもこう啼くのだそうです。

      関連記事 "コーワ、コーワ" じゃないよ



 さて、他の言語ではどうなんでしょう。 "文献" によって、
表記はまちまちでした。 お許しください。



 ドイツ "kwrah, kwrah"。 オランダ "ka ka"。 スウェーデン
"krax"。 ノルウェー "kra-kra"。 フィンランド "kraak kraak"。
ロシア、ハンガリー、"kar-kar"。

 フランス "croa-croa"、"croasse"。 イタリア "cra cra"。
スペイン "cruaaac cruaaac"。 ギリシャ "kra"。 トルコ
"gaak gaaak"。 ヘブライ "krrr krrr"。

 タイ "gaa gaa"。 インドネシア "gagak"。 ヒンズー
"ka:w-ka:w"。 韓国 "kka-ak-kka-ak"。



 カラスそのものは、クロー (英)、クレーエ (独)、クルーク
(ポーランド)。 みんな似てますね。



 さて、学名は "Corvus Corax" で、もちろんラテン語です。

 "corvus" は、フランス語 "corbeau"、イタリア語 "corvo"
の元になりました。

 ところが "corax" の方は、元はギリシャ語の同義語とか。
そうすると、学名は "カラス カラス" と繰り返していることに
なります。



 この "corax"。 日本語の "からす" にそっくりですね?

 「日本語の方が似てるんだ!」…と、外国の方に言われそう。



 日本語の由来には諸説があります。 主なものには、「啼き声
が "ころく" と聞えた。」 「色が "黒し" から。」 「啼き声の "カ"
から始まった。」

 漢字の "烏"、よく見ないと "鳥" と間違えますね。 これは、
眼の位置がどこにあるか、黒くて判らないので、画数を一つ
省略したからだそうです。

 "闇夜の烏" になると、こちらは周囲が暗いから、存在が判ら
ないこと。 オランダ語では、烏のことを "クラーイ" (kraai) と
いうのだそうです。




(9) カッカドゥードゥルドゥー  (T) 閣下問売弗如何?

 お馴染みの雄鶏、"cock-a-doodle-doo"。

 ドイツでは "kikeriki"。

 フランスでは "cocorico"、"co co co cocoriôôôôôô"。

 『キキリキ ククルク』という合唱曲を、どこかで聞いた記憶が
あります。 鶏が呼び交わす歌ですが、時代も国も忘れました。




(10) クラック  (B) 食楽

 "コッコッコ"。 雌鶏さんは "cluck"、"clack" と啼きます。

 食道楽でないと、いい卵を産めないからだそうです。

 ドイツ語では "tack" もあるそうです。 性別は不明で、鶏
全般かもしれません。




(11) カックル  (J) 禍来

 雌鶏さん、またの啼き方が、"cackle"。 クワックワッ。

 「"禍来" より、"嫁来" の方がいいな。」 なんて思う方は
いますか?

 私のところでは、すでに "蚊来" です。 もうすぐ "夏来"
です。

 いつも "暇狂" なので、こんなことばかり書いてます…。




(12) チープ  (C) 小歩

(13) ピープ  (D) 肥富

 小鳥の雛やヒヨコなどの "ピヨピヨ" は、英米人にはこう
聞えるのだそうです。 "cheep"、"peep"。 "cheap heap"
(烏合の衆) じゃないよ。

 "cheep" はまた、鼠の声です。 こちらは "squeak" も
あります。




(14) チャープ  (L) 千嫌符

 駒鳥、雀などの "チュンチュン" は、"chirp"、"chirrup"、
または "chirm"。 ドイツ語でもほぼ同じで、"tschirp"。

 英語では "tweet" もありますね。 鶯など、歌を感じさせる
と "warble" だって。 …ふーん。

 チンチロリン、ガチャガチャ、スイッチョ、リーンリーン。
こちらは虫の声ですが、すべて同じ。 やはり "チャープ"
なんだって。




(15) クワック  (E) 汲湧

 家鴨(アヒル) や、鴨の "ガーガー"。 この "quack" や、
"squawk" になります。

 ドイツでは "quak" (クヴァック)。 素粒子のクウォーク
(quark) ではありません。




(16) クックー  (F) 苦食

(17) クー  (G) 駆羽

 お馴染みの郭公は、"cuckoo"。 鳩は "coo" です。

 "クー" はいいとして、"クックー" には、いまだに馴染め
ません。

 "粗食" には馴染んでいますが。




(18) ガブル  (H) 俄降

 鵞鳥は "gabble"、七面鳥は "gobble" だそうです。

 シチ面倒くさい "ハチ" になると、"buzz"、"hum"。 ただし
こちらは "羽音" で、飛んでいる虫はすべて同じ。

 ドイツでは "sum" (ズム) と濁ります。

 "澄む" と読みたくなる。




(19) フート  (I) 符疎

(20) スクリーチ  (K) 空栗市

 梟(フクロウ) の "ホーホー" は "hoot"。 "キーキー"
は "screech" です。 "tu-whit"、"tu-whoo"、"tu-whu"
…なんていうのも見かけました。

 "キーキー" と言えば、お猿さんも "screech" だって。
なるほど。




(21) シュリーク  (M) 酒離育

 そう、オウムを忘れていました。 やはり "screech" で、
他には "shriek"。 "キーキー"。 "ギーギー"。

 "おたけさん" は、何て言うんだろう?




 ついでに、他に眼に付いたものを。



 山羊、"bleat"、"baa"、"maa"、"baaaaa"、"bleat"。

 ドイツでも "mäh" (メー) でした!



 、"neigh" (ヒヒーン)、"whinny" (ヒーン)。 ドイツ "ihaha"。
フィンランド "iihahaa"。

 パカパカ走り出すと、"clip-clop"。 全速のギャロップは、
フランスで "tagada tagada"。 タカダさんみたい。



 驢馬も似ていて、"hee-haw"、"bray"。 ドイツ "ia ia"。

 『くまのプーさん』には、イーヨー (Eeyore) が出てきます。



 、"moo"、"low"、"moo"、"mooooo"。 ドイツ (muh) でも、
スペイン (muuu) でも、同じ "ムー"。 フィンランド、"ammuu"。



 、"oink" (鼻にかけた音)、"grunt"。 この二つは、イタリア語
でも同じです。 イギリス英語では "bree" も。

 "oink" は、スペイン、ドイツ語でも。 ノルウェー "grynt"。

 デンマーク、"of"。 フィンランド "roh"、"nof"。

 露、"khriu" (フリウ)。 ルーマニア "giutz"、"grof"。



 ライオンなど、野生の獣は "roar !" これを含め、動詞に
なっている語も、他にたくさんあります。

 の "パオー" は、やはり動詞にもなっている "trumpet"。
ドイツ、"tuuuh"。

 は "hiss" だって。 これ、あの "シュッ" っていう音らしい。




 「もっと、可愛い動物にしなさい!」

 はい、それではお待たせしました。




 ワンちゃんです。



 英、"bow-wow"、"bark-bark" (ワンワン)。

 "yap"、"yelp" (キャンキャン)。

 "woof"、"snarl"、"growl" (ウ~ッ!)。

 "arf"、"ruff" (ワウ)。

 "howl" (ワオ~ン)。

 "whine" (クーンクン)。



 独、"wau"、"wuff"。

 オランダ、"waf"、"woef"。

 ポーランド、"hau-hau"。

 仏、"ouah" (ウアッ)、"wawa" (ヴァヴァ)、
"whaf" (ワッフ)、"ouaf" (ウワフ)。

 西、"guau" (グワウ)。

 カタルーニャ、"bub-bub"。

 伊、"bau-bau"。

 ポルトガル、"au-au"。

 デンマーク、"vuf"。

 スウェーデン、ノルウェー、"voff"、"vov-vov"。

 フィンランド、"hau-hau"、"vuh vuh"。

 露、"ghav"、"gaf-gaf"、"gav-gav"、
"тяв-тяв" (チャフチャフ)。

 ルーマニア、 "ham-ham"。

 ハンガリー、"vau-vau"。

 ギリシャ、"gav"。 トルコ、"hav-hav"。

 中国、"汪汪"、"wang-wang" (ワンワン)。

 韓国、"meong-meong"、"mung-mung"、"wang-wang"。

 ヒンディー "bhu-bhu"、"bho-bho"。

 ベトナム、"wau-wau"。

 タイ、"hong-hong"、"hoang-hoang"、"wob-wob"。

 スワヒリ、"gon-gon"。

 アラビア、"hau-hau"、"haw-haw"。

 ヘブライ、"hav-hav"。

 タガログ、"hao-hao"。

 サモア、"baw-gaw"。

 インドネシア、"guk-guk"、"gong-gong"。




 ニャンちゃんです。



 英、"mew" (ニャオ)、"pur" (ゴロゴロ)、"spit" (フーッ!)。

 仏、"miaou"、"ron-ron"。

 西、ポルトガル、"miau"。

 伊、"miao"。

 独、ポーランド、"miau"。

 オランダ、"muauw"。

 デンマーク、"miav"。

 スウェーデン、ノルウェー、"mjau"。

 フィンランド、"miau"、"mau"、"kurnau"。

 露、"myau"。

 ルーマニア、ハンガリー、"miau"。

 ギリシャ、"niaou"。

 トルコ、"miyauv"。

 アラビア語、"miaou"。

 ヘブライ、"miyau"。

 ヒンズー、"mya:u"。

 タイ、"meow"。

 ベトナム、"meo"。

 インドネシア、"ngeong"。

 中国、"miao"。

 韓国、"(n)ya-ong"。




 どれが貴方のイメージに近かったですか?

 お宅のワンちゃん、ニャンちゃんにも、
ご意見を訊いてみてください。




 以下は、参考サイトです。

 List of animal sounds

 動物の鳴き声その他、各国語一覧表

 世界の動物なんて鳴く

 鳴き声・擬音語の英語



 お疲れさまでした。