映画『荒馬と女』主演クラーク・ゲーブル談：俳優の人生で自慢にできるものが『風と共に去りぬ』とこの作品

今日の続々編日記も、映画『荒馬と女』（１９６１年製作　ジョン・ヒューストン監督　アーサー・ミラー脚本 クラーク・ゲーブル　マリリン・モンロー　モンゴメリー・クリフト主演）に出演してクランク・アップした一ヶ月後に急死したクラーク・ゲーブルのことです。添付した写真は、撮影中の楽しそうなクラーク・ゲーブルとマリリン・モンローです。
愛し合うようになった二人でしたが、野生馬の捕獲を巡って仲違いします。でも、ラストでは二人はお互いの気持ちを通じ合ったような会話をします。以下に、野生馬の捕獲を止めて車で帰る二人のやりとりを引用掲載します。
・モンロー『明日　たつけど　いい？』
・ゲーブル『（途中、待たされていた飼い犬を愛しそうにモンローが抱きかかえ戻って来たのを見て）君の勝ちだな！』
・モンロー『生まれつき雄雄しい子供を一人でいいから持てたたらと聞かれた時は怖かったの　今は違う　あなたは？』
・ゲーブル『いいや！』
・モンロー『暗闇で道が分かる？』
・ゲーブル『あの大きな星を追うのさ！あの下に道がある　家路につけるさ！』
映画では、二人はお互いの未来に向かって、星明かりの道を車でフェードアウトしています。実際、クラーク・ゲーブルは最後の撮影の時、『俳優としての人生で自慢にできるものが二つある。「風と共に去りぬ」とこの作品だ』とも語っています。そして、数日後クラーク・ゲーブルは心臓発作で急死してしまいます。
その訃報を聞いたマリリン・モンローは、『愛していたのに！私と一緒にもう一本映画を撮りたいって言っていたのに！』ととても歎きました。さらに、彼の死因が彼女のせいだと報道するマスコミ機関のいわれない中傷に、彼女はとても傷付きました。だから、そのゲーブルの死を追うようにマリリンも死後二年も待たず、天国に旅立ってしまいました。
でも、今頃は天国で映画『荒馬と女』の続編を、二人仲良く創っているような気が私にはします。最後に最愛の人に巡り会えたことだけが、女優マリリン・モンローの唯一の慰めです。