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西伊豆・土肥の津波対策は万全でしょうか

2012-09-02 06:39:38 | Weblog
ふるさと土肥はシーズン最後の海水浴客で賑わっていました。
富士山と南アルプスが夏には珍しくその姿を見せていました。
早朝の浜辺では、一ヶ月にわたり海水浴客の安全を守ってきたライフセービング部の大学生が今シーズン最後の打ち合わせをしていました。




 南海トラフ地震被害想定が発表され衝撃が広がっています。伊豆半島は南海トラフの東端にあり,津波は西海岸にある下田、松崎、土肥、戸田などの町を直撃します。土肥の津波対策はどうなっているのでしょうか。

 津波避難ビルに指定されている旅館から海岸を望んだ映像です。6階建て以上の13軒の旅館が津波避難ビルに指定され、地震が起きたらまず近くのビルへ避難というのが町の方針です。
 しかし、NHKで放映された「釜石の奇跡」を見ると子どもたちは海岸近くの避難ビルではなく、より安全な高台への避難で助かっています。



 土肥は南北に山が迫っています。近くの高台も重要な避難場所です。清雲寺の背後の墓地もその一つでしょう。しかし、避難経路の表示はなく、住民の方にしか知られていません。



 町では山への本格的な避難路の工事も始めています。小学校脇から北側の山へ登る道の整備です。この道は昔からのミカン畑に通じる主要な山道で、町の中心近くにあります。

  

 心配な点もあります。海水浴シーズンの津波避難です。昨年、埼玉県の高校は40年以上続いた伊豆での臨海学校を取りやめて話題になりましたが、不特定多数の海水浴客の避難をどうするかが課題です。
 南海トラフ地震では津波は5分で到達するといわれています。緊急地震速報に連動する海水浴全員に届くような大容量の警報設備の設置、近くの高台への避難路の整備、ライフセーバーの大学生や海の家・旅館関係者の協力での海水客の避難誘導訓練も必要となるでしょう。

  

 3・11直後に土肥に訪れていますが、あれから一年半たった現在でも、津波避難ビルの指定と一箇所の避難路工事の着工だけ・・・土肥町から伊豆市と行政が広域になった分、防災計画への取り組みが遅れているのではと不安になります。

土肥へのアクセスと観光情報は伊豆・土肥へ海水浴・・・電車・船で行く旅の今昔レポート西伊豆・土肥を散策しましたをお読みください。




 
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